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リカルドくんと街へ行く

 リカルドくんと和解をして数日後。


「リカルドくーん、遊ぼ」

 リカルドくんの部屋のドアをノックしたが返答がないのでもう一度。


「リカルドくーん、あーそーぼー」

 そしてドアを叩く。


「はぁ、姉上、そんな大声を出すとまた母上に怒られますよ。もうなんですか、本当に性格が違いますよ。で、なんですか」


「リカルドくん、街を案内して欲しいの。ここがどういうところか知りたいの。それに買い食いしましょう。買い食い。串肉ないの?」


「姉上、令嬢は買い食いをしませんよ。でも、わかりました。街に行きましょう。姉上はなんだか勝手に行きそうな雰囲気があるので、危ないところとか教えておかないと、ほんと何をしでかすかわからない」


「ひどいわね、人を問題児扱いしていない?これでも大人よ、失礼な」


「はぁ、これから行きますか?」

 

 リカルドくん連れて行ってくれるの?ありがたい。


「行く、行こう。どんな格好がいいかな」


「街娘風がいいけど、そんな服ないだろう?」

 ふふふ、驚くことなかれ、作りましたよ。


「作ったからあるわよ」


「作った?姉上が?え?」


「そうよ、私のスキルはクリエイト、作り出せるから作ってみたの。着替えてくるわね。リカルドくんも着替えて待っていてね」


「全く、嵐のような人だな。前の姉上は暴風のような人だったが、今の姉上は嵐か。そういう基本的なところは変わらないのか?」


 そして馬車に乗り、街の近くで降ろしてもらった。


「王都は賑わっているのね。あの店、アクセサリーかしら?あの店はカフェ?けっこう行列なのね、人気店かしら?」


「ああ、あそこのカフェは女性に人気なんだよ。クッキーやパウンドケーキが美味しいらしい。あそこのレモンジュースが美味しんだよ」


「リカルドくんはけっこう街に来ているの?」


「姉上、くんはつけなくていいよ。リカルドでいいよ」


「じゃー、リカルド。照れちゃうわね。ふふっ、私、前はひとりっ子だったから弟がいるのもいいわね。肉はどこ肉は?」


「姉上、だから令嬢はそんなことは言いません」


「リカルドねー、偏見よ。令嬢だって時には羽目を外したい時はあるのよ」


「いや、姉上はいつも羽目を外している気がするけどね」

リカルドと王都を散策。活気に溢れて人々は幸せそうだ。


「姉上、危ないところを教えます。市民街でも、ここから奥に行くとスラム街になります。覚えておいてください」

やはりスラム街とかはあるのか。表は幸せそうだけど、こういった恵まれない子供達もいる。どこの世界でもいる。


「孤児院とか、親を亡くした子達を集めて育てるような施設はないの?教会とか」


「あることはあるのですが、追いつかないのが現状ですね。あとは各領地に任せているというかんじです。うちの領地はどうなの?」

うちの領地は、教会が孤児院を併設している。そこに寄付はしているが、現状は知らないということだ。


なるほど領地に帰る時に現状把握しよう。


それから念願の肉をかぶりついた。


「姉上、絶対その姿母上に見せてはいけませんよ。絶対卒倒します。姉上、もう少し令嬢教育した方がいいです。だって、学園に戻るでしょう。記憶がなくてどうするのですか?」


「なるようになるわよ。とりあえずその令嬢教育して、普通に見られるようにしないとね。リカルド!そんなに私の態度は令嬢らしからぬ態度なの?」


「姉上、令嬢としての言葉使い、態度、仕草全てダメですが、姉上は学園でワガママ放題、勉強が最下位の方なので、あまり変わらないと言えば変わらないですがね」


この子、学園でもワガママ、勉強できないの?学園の勉強、私ついていけるのかしら?


「リカルド、ふと思ってしまったの。私、

学園の勉強ついていけるのかしら?どんな勉強をしているか、教えて欲しいと言っても、リカルドは2歳下よね。ウィルに聞くしかないか」


「姉上、ウィリアム様と仲良くなったのですね。ウィリアム様にもワガママだったけど、仲良しとは言えなかった。ふーん、よかったですね」


「ウィルには助けられたのよ。記憶がなく、どうしていいかわからない状態だったところ、助けてくれたのよ。あー、ウィルでよかった。知らない人だったらどこか連れて行かれて、奴隷で売られていた可能性だってあるじゃない?」


「いや、学園にいたのですよね?貴族を奴隷として売ることは死罪ですよ。誰もしないと思います」


あら、あっさり否定されてしまった。

「とりあえずウィルとウィルの家族には助けられたのよ。とりあえず、帰ったら教科書でも開いてから考えましょう」


「姉上、ある意味強いですよね。頼もしいというか」


「そうかな、あまりクヨクヨ考えてもしょうがないじゃない。なるようになるわよ」


ごちゃごちゃ考えてもしょうがないのよ。考えてもその通りにならないのだから。でも、色々知識を得てないと始まらない。まずは自分の学力がどれだけあるのか知りたい。


「協力してね、リカルド、頼りにしているわ」


「はぁ、わかりましたよ,姉上」

言質は取った。よろしくね、リカルド。


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