表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/283

76.なんか……ハエ?



《ヴィルSide》


 俺は王城外壁の上から、ポロとペルシャの訓練を見守っていた。


「うんうん、いいぞポロ」

『何をやっておるのじゃ、主よ?』


 俺の腰には闇の聖剣、夜空が装着されてる。

 ルクスは王城(俺たちは城に泊まらせてもらってる)で寝てる。


「いやなに、ポロが朝から外へ行くからさ、どうしたんだと思ってよ」 


 (ボックス)から双眼鏡を手に取って、ふたりの戦いを見ている。

 ポロはペルシャに圧倒されている……が。


 それでも立ち向かおうとしてる。


「あいつ……夜空をちゃんと扱える人間になろうとして、努力してるんだなぁ」

『うれしそうじゃな?』

「そりゃね」


 だって俺の作った武器に対して、真剣に、使えるように頑張ってくれてるんだぜ?

 武器とはいわば、作者おやからしたら、作品こどもみたいなもんだ。

 作り出した作品こどもに、あんなに真剣に向き合ってくれてるんだぜ……?


「作者冥利に尽きるってもんだろ?」

『ふぅむ……そういうもんかの?』


 そのときだった。


「う゛ぃぃいいいいいいるぅうううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」

「うっさい」


 ばごん!


「うぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


 きらん……。


『わ、わが創造主よ……なんか今、とんできたような』

「おう? そうなん?」


 俺……双眼鏡を除いててよくわからなかったけど。

 

「なんか。うっさいハエ……? みたいなのが来たから、思わず神鎚ミョルニルで追い払っちまったよ」


 双眼鏡から目を離すも、そこにはもう誰もいなかった。

 うん、なんもいなかった。


『い、いやでも何かが飛んできてたような……』

「何かって?」

『我には早すぎて目で追えなかったんじゃが……』

「じゃあ……ハエじゃね?」


 てゆーか!

 ポロが頑張ってる姿を見守ってやらないと。


 俺の作品こどものために、頑張ってるポロのほうが大事だ。

 頑張れ……ポロ!


『ううむ……なんじゃったんだろうか、さっきの白いの……我の見間違いじゃなかったら、人間だったような気がするんじゃが……』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ハエ扱いw笑ったww 勇者、DQの勇者達だって最初はスライムにすら苦戦してたんだし強い=勇者じゃないと思う。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ