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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
二章

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62.巨神兵と戦う



 俺たちはネログーマ王都を目指している。

 そしてついに、王都エヴァシマに近づいてきたのだが……。


「! ヴィル様……なんだか、遠くで音がします」


 ぴくんっ、と獣人ポロが耳を側立てる。

 俺は何も聞こえないのだが、耳の良いポロには聞こえてきたのだろう。


 俺たちは馬車から窓の外を見て……。


「うぉ」

「な、なんですの、あれは……!?」


 そこに居たのは……めちゃくちゃデカい、魔導人形ゴーレムのような存在だ。


「材質は樹だろうな……しかし、でけえ……」


 そのデカい魔導人形ゴーレム……仮に、巨神兵という。

 巨神兵は王都エヴァシマのほうから突如として出現したように見えた。


 ここからエヴァシマはまだ距離があるので、それでも巨神兵を肉眼視できるってことは、そうとうな大きさである。


「ふぅむ……?」


 しかしあのデカい巨神兵……。

 もしかして……。


「ヴィル様! 敵がこちらに気づきました!」


 巨神兵……。

 一見すると裸の人間のように見える。


 局部や臍などが削られており、また顔の部分が存在しない。

 首のないデカい人間みたいだ。


 その手にはサイズに見合った、超巨大な槍が握られている。

 巨神兵は槍を思いきり、地面に突き刺す。

 

 ドッパァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン……!!!!


「水が! いつの間に!」

「津波のように押し寄せてきます!」


 ごごごごごご……! と凄まじい勢いで水が流れてくる。


「どうしましょう、ヴィル様! 夜空様で吸い込みますか!?」

「いや、大丈夫」


 俺は窓から外に躍り出る。

 そしてガンコジーさんからもらった、神鎚ミョルニルを振り上げる。


 かつーん!

 このハンマーは俺のスキルを拡張してくれる。


 超錬成。

 あらゆる物を別の物へと作り替えるスキルだ。


 ネログーマ周辺にあった木々を、防波堤へと作り替える。

 横一列に並ぶ大きな壁が、押し寄せる

波を一時的に抑える。


「すごいですわ、ヴィル様! あんな巨大な壁を一瞬で作り出すなんて!」

「む?」


 ぴき……びき……と防波堤にひびが入る。

 どうやら水がさらに押し寄せてきてるようだ。


「ポロ、俺を背負って、あの壁の上へ走れるか?」

「! もちろんです!」


 俺はポロにおんぶしてもらう。

 身体能力の高いポロは、一足飛びで、背の高い防波堤の上へと到着した。

 

 巨神兵の突き刺した槍から、止めどなく水があふれ出ている。


(ボックス)全開フルオープン


 それは、俺たち歴代、八宝斎はっぽうさいが作った神器じんぎを、無限に再生するスキル……。

 無限神器じんぎ複製を使うときに、使う(ボックス)の使い方だ。


 無数の(ボックス)が周囲に展開する。


神器じんぎを複製して攻撃するのですか?」

「いや、そういう使い方しない」


 そもそも俺は、複製(使い捨て)はしたくないんだよな。

 まあ俺のポリシーの問題だからどうでもよくって。


 このように無数にボックスを展開することで……。

 ごおぉおおおお!


「すごいです! 水が、無数の(ボックス)に吸い込まれていきます!」


 あの(ボックス)は異空間へと通じている。

 水を物と解釈するんだったら、物を(ボックス)にしまうことができる。


 無数の(ボックス)達によって、ドンドンと水位が下がってきてる。


「あとは……肉体改造」


 こつん、と俺は神鎚ミョルニルで自分の肩を叩く。

 体のつくりをかえて、体を強化する技術だ。


 俺はハンマーを思い切り、あのデカい槍に向かって投げる。


「そい!」


 恐ろしい勢いでハンマーがぶっ飛んでいき……。

 ばきんっ! という音を立てて、槍が

半ばで折れる。


「ごめんな、名も無き槍」


 ……やっぱり物を壊すことは、かなり心が痛くなる。

 でもあの槍が刺さっていると、無限に水が出てくるような気がした。


 現に槍を折ったことで水の噴出はとまった……そして。


「あれは……多分アクア・テールだ」

「! それって……たしか水の聖剣……」

「ああ」


 こうして近くで槍を見て、合点がいった。


「あの巨神兵から、呪物の気配がする。それと……あの槍は水の聖剣だった」


 聖剣は基本、勇者にしか使えない。

 水の聖剣を使う、巨神兵の正体は……。


「あれは水の勇者にしてこの国の女王……。ペルシャ=フォン=ネログーマだ」

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