表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

277/283

277.苦境



 俺は神鎚をふるい、空気で板を作る。

 そしてそれを七福塵しちふくじんの上空に出現させ、一気に押しつぶす。


 ぐしゃり!

 凄まじい空気の圧が七福塵しちふくじんを圧死させる……が。


 飛び散った破片から七福塵しちふくじんが再生して見せた。

 

「なんつー再生力」

「職人ならこれくらいできないとなあ!」

「できねえっつーの!」


 七福塵しちふくじんは体を再生させた後、俺の方へめがけて走ってくる。

 その手には呪いのこもった槍が握られてる。

「【串刺公】!」


 手に持った呪具をこちらに向かって投げてくる。

 回避……いや、駄目だな。


 回避不可の槍だ。これを避けても延々おいかけてくるのがわかる。

 だったら……。


 俺は立ち止まり、攻撃を受ける。

 ザシュッ……!


 俺の【心臓】に槍が突き刺さり、呪いが解除される。

 かつん! と俺は神鎚で槍を叩く。


 瞬間、槍はボロボロと崩れ落ちる。

 俺は無傷だ。


「ははは! なるほど! 心臓を潰される前に、体内に第二の心臓を作ったのだな!」


 俺の新スキルならば、イメージできるものなら何でも作れる。

 心臓作るくらいわけないのだ。


「バケモノが!」

「お互い様だな!」


 呪物を手に、やつは戦う。

 神鎚を用いて、俺は応戦。


 俺がいくら破壊しようとやつは再生してくるし、その逆もまたしかりだ。

 壊し、治し、壊す……。


 その繰り返しのなか、俺は理解する。理解……してしまう。

 こいつは戦いを通して、俺を人間から遠ざけようしてると。


「どうした! 考えながらじゃ死んでしまうぞ! 【断頭台アントワネット】!」


 俺の頭上に巨大な断頭台が出現する。

 これも回避不可能の呪いがかかった呪物だろう。


 俺の体が拘束される。

 そして……刃が落ちてくる。


 頭が落ちるその一瞬で、頭部が再生する。


 ああ、そうか、やっぱりそうだ。

 俺は人間離れをおこしていた。


 普通、心臓を串刺しにされたり、頭を落としたら、死ぬものだ。

 でも……俺は死なない。死ねない。できるというイメージが全て、具現化されてしまうから。


 やつの狙いは、こうして戦うことで、俺から人間性を奪うこと。

 戦いを挑んだ時点で俺は敗北をしていたわけだ。


 このまま戦闘を続けていても、無意味だ。

 でも、戦闘を辞めることはできない。やつを倒さないと、もっと被害は拡大してしまうし。


 どうするか……と思ったそのときだ。


「ヴィル様~~~~~~~~~~~~~~~!」


 火山の天井が砕け散って……ポロが降りてきたのだ。

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!

ページ下部にリンクがございます!!


【連載版】無能令嬢、【極東の悪魔】のもとに身代わりで嫁ぐ~「妹の代わりに死んでくれ」と親から言われたので、家から出て行くことにしました。でも嫁ぎ先の人たちは皆いい人たちで幸せです


または、以下のULRをコピーしてお使いください。


https://ncode.syosetu.com/n2756ju/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ