表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

274/283

274.相対



 俺は転移の魔法陣を作り、七福塵しちふくじんのもとへと飛ぶ。

 ……そこは、地下空間。


 溶岩の海の中に……一つぽつんと浮島があった。

 その上にあぐらをかくのは、七福塵しちふくじん


 長い髪の、美青年だ。

 だが、俺にはわかる。やつは見た目こそ整っているものの、長い年月を生きる醜悪なバケモノだってことがな。


「来たな、八宝斎はっぽうさい


 俺の屋号……八宝斎はっぽうさいと、七福塵しちふくじん


「ああ、来たぞ、七福塵しちふくじん


 俺たちは相対する。これが……初めての邂逅だったかな。

 こいつの作った作品のろいとは、何度も出会ったが。


「最高だぞ、八宝斎はっぽうさい。おまえは……おれの悲願を達成してくれた」

「悲願? なんだそりゃ?」


「最高のモノ。願望器……八宝斎はっぽうさいを作ることさ」


 願望器……八宝斎はっぽうさい……?


八宝斎はっぽうさいは、屋号じゃあないのさ。おれの作りたいと思っていた、【何でも願いが叶うアイテム】のこと」


 ……何でも願いが叶うアイテム。願望器……か。


「何勝手に決めつけてんだよ。八宝斎はっぽうさいは、俺たちの屋号だぞ?」

「まあな。だが、別にいいだろう。なにせ、おれが初代・八宝斎はっぽうさいだからな」


 ……こいつが。

 いや、でも、そうか。


 合点がいった。

 こんなすげえアイテム(呪物)の作り手が、俺たち八宝斎はっぽうさいと、無関係なわけがないのだ。


おれは、八宝斎はっぽうさい……願望器の作成を望んでいたのだ。どんな願いも叶える凄いアイテム……そのために、八宝斎はっぽうさいという屋号を作り、そして彼らに使命を与えたのだ」


「神器を、天に献上しろってやつだな」

「そうさ。天っていうのは、とどのつまり……おれのことだ」


 ……つまりこいつは、願望器を作るために、俺たちを利用したってことか。


「そしてついに、ヴィル、おまえが八宝斎はっぽうさいを完成させた。おまえは、あらゆるやつらの、願いを……形に変える力を得た」


 七色に光るこのハンマー、そして……イメージを実現する、俺の力のことを言ってるのだろう。


「で、あんたは……八宝斎はっぽうさいを作って、いったい何がしたかったんだよ?」


 すると七福塵しちふくじんは笑う。


「別に、何も。ただおれは、凄いものを作りたかった。ただそれだけさ」

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!

ページ下部にリンクがございます!!


【連載版】無能令嬢、【極東の悪魔】のもとに身代わりで嫁ぐ~「妹の代わりに死んでくれ」と親から言われたので、家から出て行くことにしました。でも嫁ぎ先の人たちは皆いい人たちで幸せです


または、以下のULRをコピーしてお使いください。


https://ncode.syosetu.com/n2756ju/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ