269.神錬成
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺はじいさんの神器を使わず、物を作ることにした。
工房にある、ミスリル銀や、オリハルコンを手に取り、それらを工房の炉を使って、加工。
……だめだ。
出来上がるのは普通の剣。
聖剣には及ばない。
作れるイメージはあるんだ。イメージはな。
でもそれをアウトプットするすべがない。
「やっぱり……じいさんの力を使わないといけないのか……?」
俺は、自分の型にたどり着いた。
じいさんとは、別の道を進もうとしてる。でもうまくいかない……
『ヴィル。ヴィルよ』
そのとき、どこからか、懐かしい声が聞こえてきた!
立ち上がり、周囲を見渡す。そう、この声は……
「じーさん!」
俺の師匠、先代の八宝斎だ。
どこだ!? どこにいるんだよ、じいさんっ!
『ヴィルよ。不惑の心を持つのじゃ』
ふわく……?
「なんだよ、不惑って」
『惑わないことじゃ。己の作りたいものを、素直に、形にすればいいのじゃ。何も考えずに』
考えずにって……
「そんなの、できないだろう?」
『いいや、できる。たくさんのものを作ってきた、ものの構造を見てきたおぬしなら。考えずとも、反射で、どういうものを作る時は、どうすればいいか、わかるはずじゃ』
……!
そうか。今ので……つかめた。
俺には、じいさんをこえるとか、神器を作らないと、っていう気負いがあった。
それが、作る手を止めてしまっていた。
いいんだ。俺が思うように、俺が作りたいと思うままに、物を作れば!
そのときだった。
俺の黄金の手が、眩く光出したのだ。
その光は……七色に輝く光の鎚へと、変化した。
「はは、やっぱり……俺にとってのものづくりの原型は、爺さんのハンマーなんだな」
俺は、じいさんから脱却をめざした。
でも、脱却なんて無理なんだ。じいさんは、俺のものづくりの指標にして、師匠。
この人の教えもまた、俺、なのだ。
この七色に光るハンマーこそ、俺の、力の原型。
「俺が望む神器はただ一つ! 誰もが! 誰でも! 使え、自分たちの生活を豊かにしてくれる! そんな……武器!」
俺の目の前に、黄金の手と同じマークが現れる。
俺は直感的に、行動した。
マークに向かって、新たなるハンマーを、打ち付ける!
「【神錬成】!」
【☆★おしらせ★☆】
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