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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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264/283

264.最後の戦いへ



 魔族国ケラヴノスティアにきてる、俺。

 ふたご勇者ミリス・イリス、そしてポロとともに、魔族姫ロクサーヌちゃんの故郷を助けに来た……のだが。


 魔族国の王都には、蠱毒の呪いが発生していた。

 俺が呪いの解除を試みると、どうやら、この呪いがよそでも発生してることがわかったのだった。


「ど、どういうことですかっ?」


 地上へと戻ってくる俺に、ポロが尋ねる。


「どうやらこの呪い……発生源は地下にあるようなんだ」

「地下……」


「ああ。この星の地下に、呪いの核があって、それが地上に呪いをばらまいてやがるんだよ」

「そんな……」


 ミリスが尋ねてくる。


「じゃあ、どうすればいいのさ?」

「地下にある呪いの核を破壊するしかねえな。ただ……問題がある」


「問題?」

「ああ。地下へ行く間に、地上の呪いをどうにかしないといない」


 ほっとくとこの星の人間、全てをミナゴロシにする。

 それくらい強い呪いだと、さっき呪いを解呪してわかった。


「ぼくらが頑張れば良いんじゃあない?」

「いや、駄目だ。数が多すぎるんだ」


 呪いは世界中に広がってる。

 呪いに対抗できるのは、聖なる剣を持つものたちだけ。


 でも……現状聖剣使いは6人しかいない。


「圧倒的に数が足りませんわね……」

「ああ、どうするかな……」


 と、そのときだった。

 頭上にいた蠱毒の呪いが、こちらに襲ってきたのである。


「くそっ!」


 さっき破壊したばかりなのに、もう再生してきやがった!

 神鎚で殴りかかろうとすると……。


 ザシュッ……!


 上空に、ロクサーヌちゃんがいた。

 その手には、聖なる剣が握られてる。


「その剣は……!」

「ヴィル様が作られた、進化する剣!」


 そう、ロクサーヌちゃんに渡しておいた、進化する剣。

 それが……聖剣になっていたのだ!


「はあ……はあ……すごい……この剣……握ってるだけで、力がわいてくる!」


 ロクサーヌちゃんが目をむいてる。

 ……そうか。


 聖剣を、この世界の人全員に配れば良いんだ……!

 そして、呪いに対抗して貰う。


 地下に、呪いのある場所へ行けるのは俺しかいない。

 地下は瘴気であふれている。それを浄化しつづけることのできる、俺だけがいける。


 近くに行くには、地上の呪いを食い止めておく必要があり、人手が足りない。

 ならば!


 地下へ行く前に、地上の人たちに聖剣を作る!


「英雄召喚!」


 かつん! と俺は地面を叩く。

 俺の作った(メンテした)伝説の武器を、所有してるやつらを、呼び出すスキルだ。


 そして現れたのは……。


「ヴィル様!」


 氷の勇者キャロライン。


「先生!」


 雷の勇者ライカ。


「ヴィル!」


 水の勇者ペルシヤ。


「……ヴィルさん!」


 火の勇者ヨウ。


 今ここに、六大勇者+新米勇者ポロを加えた、七人の勇者が集ったのである。


「皆……俺が新しい神器を作る間、俺のことを守ってくれ!」


 俺が今からするのは、全世界の人たちにむけた、神器の生成。

 新しい試みをする。その作業に集中してる間、俺を守ってほしいのだ。


「「「「了解……!」」」」


 俺はなんとなく、これが最後の戦いになるだろう、予感を覚えていた。

 この呪いを作ったのは、どうせ、七福塵しちふくじんのアホだ。


 さぁ、決着を付けるぞ。

 呪いと神器。どちらの作品が上か……ケリつけてやるぜ。

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