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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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251.勇者姉妹



 俺たちは敵の本拠地、王都ズ=オカへ、馬車で向かっていた。

 御者台にて、俺は手綱を握ってる。


 後ろでは、勇者3人+王女ロクサーヌちゃんが座っている。


「姉ちゃんに紹介するね! ボクの友達……新米勇者のポロちゃんだよ!」

「は、はじめまして、ポロと申します」


 風の勇者ミリスが、姉である地の勇者イリスに、ポロを紹介していた。

 そういや、イリスとポロは初対面だったな。


「初めまして。わたくしはイリス。愚妹がいつもご迷惑をおかけして」

「ぐまいってなんだよ姉ちゃん?」


「バカな妹ということですわ」

「ぬぅわぁにぃ~! ボクばかじゃないもん!」

「何も考えずに敵につっこんでいくじゃないですの。今回だってあなたがつっこむから敵に捕まってしまったのではりませんか」

「うぐぐ……」


 どうやら先にミリスが、敵魔族に捕まってしまい、イリスも……という順番で捕らえられてしまったようだ。


「貴女はもう少し落ち着きと思慮を持ち合わさないと」

「難しいことばばっかつかうなし!」

「もっとよくモノを考えなさいという意味ですわ」

「考えてるもん! 今日の夕飯とか!」


 そんな二人のやりとりを見て、ポロはニコニコしていた。

 どこか、うらやましそうにしてるのが、俺にはわかった。


「どうしましたの?」

「あ、いえ。いいなぁ、お姉ちゃんって、って思いまして。私、きょうだいいなかったもので」


 寂しそうにつぶやくポロを見て、ミリスがすかさずくっつく。


「じゃあボク、ポロちゃんのお姉さんになる! イリスもなる! ダブル姉だ!」


 にかっ、とミリスが笑う。


「これでさみしくないっしょ?」

「みっちゃん……」


 ふふ、とイリスが微笑む。

 

「ミリスだけでは不安でしょうから、わたくしもお姉ちゃんになりましょう」

「なんだよ不安って」

「姉は妹を守るものですのよ? あなたにはできて?」

「できらい!」


 二人のエルフに挟まれて、ポロは本当にうれしそうに笑う。ぱたぱた、と尻尾を振りながらカノジョは言った。


「ありがとうござます、その……お姉ちゃんっ」


 うんうん、仲よさそうで良かった良かった。

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