242.仲良し
【※読者の皆様へ】
今回のあとがきは、
「全ての読者様」にお読みいただきたいです!
1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。
ポロとミリスは魔族国ケラヴノスティアを進んでいく。
ミリスの過去を知ったポロは……。
「大変……でしたね……」
ぐす……とポロは涙を流してしてしまう。
「うぇえ!? なんでポロちんが泣いてるのさっ!」
「……わ、私も……同じだから。混じり物って言われて、酷い扱い受けてきたから……」
ポロは獣人。
獣混じりと、ずっと迫害されてきたのだ。
「そっか……獣人も、混じりものだもんね。ぼくとおんなじだ」
「はい……同じです」
それからポロは自分の過去を打ち明けた。
両親を殺されたこと。親の敵。ドエム・オシオキスキー……。
「そっか。でもポロちん幸せだね。親の愛情を受けて育ったんだもん」
ミリス、イリスは親に捨てられていたのだ。
親の愛情を知らずに育ってきた彼女らからすれば、ポロは恵まれてるほうといえた。
「ごめんなさ……」
「謝らなくていいよっ! ぼくも……謝らないしっ」
ミリスが明るく笑う。
「辛かった過去は、過去でしかない! 目の前にないものに、足を取られちゃ……前を向けないよ!」
「……!」
なんて、前向きな人だろうか。
彼女こそ、勇者にふさわしい気がした。
自分なんかより……。
「あ! また弱気になってるなぁ! 弱気NG!」
「でも……私はミリスさんのように、強い心を持ってないから……勇者失格なんじゃって……」
「なんだそりゃ! ぼくだって別に強い心もってないし、イリスもだよ。強い心なんてさ、そもそも見えないもんじゃん! さっきもいったけど、見えないものにこだわるのはだーめだーめ!」
にかっ、とミリスが笑う。
「目の前にあるものを、ちゃんと見据えないとねっ。ほんとうに大事なモノなくしちゃうぞっ」
「大事なモノ……」
ポロは2本の剣に、気づく。
光と闇の聖剣。そうだ……彼女らは自分を勇者と認めてくれる。
この聖剣を作った、創造主もまた……。
「…………」
自分が勇者じゃないと否定すると、自分を勇者だと思ってくれている人たちを、否定することになってしまう。
そんなのは、だめだ。
目の前に居る、大事な人たちを、ないがしろにしちゃ……。
「そうですね。みっちゃんの……言う通りかもです」
「! でっしょ~! ポロちん!」
にかーっと笑って、ポロの手を握り、ぶんぶん! と手を振る。
「これから勇者友達として、よろしくね、ポロちん!」
「はい、みっちゃん!」
こうして、二人は仲良くなれたのだった。
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