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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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234.恐ろしい御仁


 ロクサーヌちゃんと二人、俺は旅をしてる。

 魔族国ケラヴノスティアの反乱を治めるためだ。


「そこの馬車、とまれぇえええい!」


 前方から、怒鳴り声がした。

 牽いたら悪いので、俺は馬車を止め、窓から顔を出す。


「鹿だ。二足歩行する鹿がおる」


 さっきのモグラみたいな感じで、デカい、2足歩行する鹿が、道を通せんぼしてる。

 あの感じ……魔族か。


「なんだ? こっちは急いでんだ。邪魔しないでおくれ」


 ロクサーヌちゃんが、そぉ……と窓から顔を外に出す。


「そこの女をこちらに渡してもらおうか! で、あれば……命だけは助けてやろう!」


 なるほどね、敵対魔族か。

 俺は窓からひょいっと外に出る。


「は、八宝斎はっぽうさい殿……」


 不安そうなロクサーヌちゃんに、俺は笑ってみせる。


「大丈夫だって、見てて」


 勇者がいなくても、ま、大丈夫だろう。

 それより……。


「おお、近くで見ると、立派なツノだなぁ!」


 普通の鹿の角と違って、魔力が通っているみたいだ!

 いい素材だなぁ……。


「なあ、少しその角、分けてくれないか?」

「何を言ってる貴様! 死ね!」


 ぐぐぐ、とツノが成長する。

 そして勢いよく俺に向かって、伸びてきた。


 ドンッ……!


八宝斎はっぽうさい殿ぉおおお!」

「なに?」


「「えええええええ!?」」


 ロクサーヌちゃんも、この鹿魔族と同じリアクションしていた。

 え、驚くことだろうか。


「な、何故貴様無事なのだ! おれは【貫通のディア】! おれの角は防御を無視して相手を貫くのに!」


 おお、貫通の力が付与されてるのかぁ!

 ますますほしいぜ!


「おい!」

「あ、わるいな。角を、受け止めたんだ」

「受け止めただと!?」


 俺の神鎚ミョルニルで、角をガードしたのである。


「ば、馬鹿な! 貫通の能力が付与された角を受けて、なぜ傷一つつかん!」

「これは神器だからなぁ……並のアイテムじゃ、壊せないよ」


 このハンマーにはガンコジーさんの、先代・八宝斎はっぽうさいの力が込められてる。

 そんな神器が、あの程度の練度しかない素材で、傷つけられるわけがない。


「もったいないなぁ、このツノ。もっと鍛えれば神器すら貫くツノになるのに。どれ、ちょと手を加えてやるかぁ!」


 俺は神鎚ミョルニルで、ディアの角を叩く。


「超錬成!」


 かつーん!


 すると、角がサラに鋭く、強くなる。


「な、何をなさっておるのだ!? 相手を強くするなんて!」


「ぐはっはあ! 愚か者がぁ! 刺されてしねえ!」


 ディアが俺にツッコんできた。 

 俺は飛び上がって攻撃を避け……。


「部分的に、万物破壊」


 かつーん!

 ディアの角の根っこをハンマーで叩く。

 ばきっ、と角が取れる。


「なんと鮮やかな体捌き……」

「ディアさ~。この角もらえない? 角ってまた生えてくんだろぉ?」


 ねえねえ、と俺が言うと、ディアが青い顔をして言う。


「な、なんだ貴様……」

「角置いてくなら見逃してやるよ。でも抵抗するっていうんだったらさ……その首おいてってくんない?」

「!?」


 かたかた……とディアが震える。


「あんたの首から上だけあればさ、角採取し放題じゃん?」

「ひぃいいいいいいいい! 化け物おぉおおおおおおおおおお!」


 あらま、逃げられてしまった。

 まあ、いいか。1本手に入ったし!


「お、恐ろしい御仁じゃ……」

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[一言] 恐ろしいと言うか悍ましいな考え方が…
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