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【完結】追放された鍛冶師はチートスキルで伝説を作りまくる 〜婚約者に店を追い出されたけど、気ままにモノ作っていられる今の方が幸せです〜  作者: 茨木野
三章

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229/283

229.復活



 風の勇者ミリスを助けた。


「で、おまえウィンド・クローどうしたんだよ?」


 彼女の持つ風聖剣ウィンド・クローの姿がさっきから見えなかった。


「クローは……」


 じわ……と涙を浮かべるミリス。

 それだけで、何か悲しいことがあったのがわかる。


「ごめん……壊しちゃった」

「壊した?」


 妙な言い方だ。

 壊れた、ではなく、壊した、と。


「ぼくの全力に、クローがついてこれなくて……でも、魔族を助けるために、クローがやれって……だから……」


 なるほどな……。

 ミリスの力にクローが追いつかなかったと。


「クローの破片はあるか?」

「え? う、うん……もちろん……ま、まさか……? 兄貴? まさか……?」


「おうよ。貸してごらん」


 どうやらミリスはメンテしかできないと思っているようだ。

 そりゃ、八宝斎はっぽうさいを舐めすぎだ。


 ミリスはうなずくと、腰につけてる袋を俺に渡す。

 中には聖剣の破片が入っていた。


「ごめんね兄貴……メンテしてくれた聖剣こわしちゃって……」

「形あるモノいずれ壊れる。クローも、嫌がってなかったんだろ?」

「うん……」

「なら、本望だったろうよ」


 さて。

 だとしてもこれでおわりなんてしたくない。


 俺はスキルを発動する。


「俺の最大スキル……【天目一個神アメノマヒトツノカミ】発動!」


 俺の作る全てが、神器になるという、凄まじいスキルだ。

 スキルを発動すると同時に、特別な炉が出現する。


 炉の中に、俺は聖剣の破片をつっこむ。 そして、ハンマーで……撃つ!


 今のミリスが、十分な力を発揮できるように、改良を加えて……。

 すると空中に新しい神器が生成される。


 翡翠色をした、籠手だ。

 その先には爪がついてる。


「クロー!」


 ミリスは新しく生成されたクローを胸に抱き、ぎゅっと抱きしめる。


『せ、拙者は一体……?』

「よかった! 目ぇ覚ましたんだね!?」

『ミリス殿!? 拙者は死んだはずでは……?』

「兄貴が直してくれたの!」

『なんと! 八宝斎はっぽうさい殿が!』


 二人が俺を見て感謝の言葉を贈る。


「ありがとう、兄貴!」

八宝斎はっぽうさい殿、ありがとうございます!』


 なんのなんの。

 笑顔が戻ってホントに良かったよ。

【★おしらせ】


コミカライズスタートしました!

がうがうで連載中です!

よろしくお願いします!


https://gaugau.futabanet.jp/list/work/649d23f8a53aef9e19000003/episodes

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