201.ナイス、骨格!【閑話】
【★おしらせ】
書籍版、
Mノベルス(双葉社)さまから発売中!
【★購入こちら!】
https://gaugau.futabanet.jp/list/work/649d23f8a53aef9e19000003
南の国フォティヤトゥヤァに、俺と勇者たちはバカンスに来てる。
ウィニーちゃんによって、砂漠エルフたちは住処を失っていた。
ウィニーはミダガハラ火山を活性させ、この島を焦土へ代えていたのだ。
しかし……。
「……さすがヴィル様です。ハンマーの一振りで、死にかけていた南の島を、元の美しい島へと元通りにさせるなんてっ」
氷の勇者キャロラインがキラキラした目を向けてくる。
俺のスキル、全修復があれば、火山によって灰になった生命たちも、一瞬で元通りってわけだ。
「こんなに早く荒れ地を元の島に戻しちまったんだから! さすがだぜ、先生!」
雷の勇者ライカが、かかかと笑いながら言う。
真っ赤なビキニがとてもよく似合っていた。
キャロラインはライカの大きな胸を見て「むむむ……!」とうなる。
どうしたんだ?
「……ダイナマイト」
「え、どこどこ?」
「……ヴィル様は女体には興味ないとはいえ……この大きさ、侮れぬ……! ヴィル様の理性を木っ端みじんにしてしまう危険性……大!」
キャロラインからシュォオオ……と冷気が漂ってきた。
なんだなんだ?
一方ライカが、体をねじるような独特のポーズを取る。
胸と尻をつきだして、ぱちんっとウインクする。
うん。
「いつ見ても……ライカのボディラインはいいな」
「あはっ♡ うれしいねえ!」
「見事な骨格美」
「そこ褒められてもねえ……」
キャロライン、そしてライカがそろってしょぼくれていた。
二人ともナイス骨格なのにな。




