159.侵入と索敵
俺たちは空中要塞のなかへと侵入した。
砲撃を逆転させて、壁に穴を開けたのである。
「ここが……要塞の中か!」
中はミダガハラ火山をそのまま流用してるようだ。
けど……。
「うぉ! 壊れた壁が元に戻っていくな! すげえ!」
俺がさっきやったように、物体が元の状態へと戻っていく!
俺と同じ発想を持ったひとがいるのか?
それとも、別の原理を使っているのか。
「とりあえずちょっと持って帰ろう」
俺はじーさんのハンマー、神鎚ミョルニルで、要塞の壁を破壊して、■のなかにいれておく。
ヨウはぜえはあ……と呼吸を荒くしていた。
「こ、これからどうするのでありますか?」
「操縦室をめざす。移動要塞である以上、操っていたやつがいるだろう」
「な、なるほど……では、うちの出番でありますな」
そういって、ヨウは魔法矢を放つ。
「蜻蛉の矢」
ヨウの魔法矢が発動する。
打った矢が途中で姿を変える。
無数の蜻蛉だ。
それが周囲に散らばっていく。
「たしかあれ、索敵用の魔法矢だったな。蜻蛉を飛ばして、視覚を共有することで、敵を探す」
「そうであります。多分そこまで広くないので……すぐに見付かるかと……!」




