150.空を舞うカメのように
空中要塞に襲撃されてる。
俺の操る巨大な動く像……護神像アールマティは、回転しながら要塞につっこんだ。
大きな音を立てて要塞の壁に穴が開く。
「よっしゃ! 思った通りに動く……! いいぞぉ!」
回転によるエネルギーで空を飛ぶこともできるし、そしてぶつかればあんなふうに大きなダメージを与えることができる!
移動+攻撃、ふたつのことを同時にできる!
だからこの回転しながら飛ぶ機構は必要だったのだ!
……まあ、あとこれがかっこいいからってのもあるけどな。
「よっしゃいくぜアールマティ!」
ぐるぐると跳びながら何度も、要塞の壁にアタックをかける。
「す、すごいです……あんな分厚い要塞の壁が、ボロボロと剥がれていきます!」
「……そ、それにこれだけぶつかってるのに、こっちがわの損傷はゼロであります。すごい……」
ヨウは鷹の目スキルを使って、この戦闘を俯瞰的に見ている。
相手の損傷具合と比べて、こっちのアールマティは無傷なのだ。
「壊れないように、材質を固く、軽い物にしたからな。世界一頑丈な神威鉄を改造したんだ」
「お、神威鉄を改造!? いや、そんなの無理であります! 世界一固いんでありますよ!?」
「ああ、それが?」
「それがって……」
固いからって加工できないわけじゃないだろ。
俺のやったことに感心してるのか、あきれてるのか、ヨウは言葉を失っていたのだった。
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