129.勇者連携
俺たちが島を渡ろうとしたとき、子供の悲鳴が聞こえてきた。
たっ……! とポロが砂浜を全速力で駆けていく……。
「たすけてぇええええ! やぁああああああああ!」
「っ! あれは……クラーケン!」
波打ち際には、馬鹿でかいイカのモンスターがいた。
モンスターはイカの触手で子供をつかんでいる。
子供……よく日に焼けた、耳の長い女の子、砂漠エルフだ。
ヨウと同じ種族である。
「ヨウ様!」
「…………」
俺が助けようとする前に、ふたりが既に行動している。
ふたりに任せるとしよう。
「……竜の矢」
ヨウが思い切り弦を引っ張り、魔法矢を放つ。
びごぉおお……! と一直線に、凄まじいエネルギーを秘めた矢が飛んでいく。
竜の矢。
たしか、魔法で作ったレーザーで、敵を射貫くわざだったな。
ヨウの魔法矢は触手を貫く。
子供が宙を舞う。
ポロが素早い動きで、空中で女の子をキャッチ。
怒ったクラーケンが追撃してくるところに、ヨウが矢で触手を弾く。
「大丈夫ですか?」
「う、うん……ありがと、お姉ちゃん……」
ふたりともいつの間にか、良い連携するようになったじゃあないか。
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