122.より自分らしく
ポロは闇の聖剣の長さを、ナイフのように短くした。
光の聖剣ルクスと会わせて、ナイフを二本持っているようなスタイルである。
「……しっ!」
火の勇者が不可視の矢を放ってくる。
ポロはそれを耳で、感じる。
夜空でそれを払う。
と同時に態勢を低くして、矢が放たれた場所へとダッシュする。
低く、速く……そして、鋭く。
「せやぁ……!」
ポロはまるで四足獣のように、地を這いながら接近し攻撃を放つ。
ヨウは距離を取ろうし、逆にポロはその動きについて行く。
(そうか……これが、わたしの新しい戦い方……!)
ヨウの戦い方を見て、聖剣の形同様に、使い手の戦い方も様々であることに気づいた。
道具がたとえ同じ聖剣だとしても、使い方は異なって当然なのである。
自分により向いてる戦い方、自分の特性を活かして、戦う。
最大限の力を発揮できるように、己にあったバトルスタイルを身につける。
ヨウを通してポロはそれを理解した。
ゆえに、夜空の長さを短くし、二本のナイフを手にとって、常に前へ前へと接近して戦う。
鋭敏な聴覚、そして瞬発力がポロの強みだ。
得物を追い詰める猟犬のように荒々しく戦う。
これが……ポロには一番あっていると、思ったのだ。
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