118.やば弓
ヨウ専用の武器を完成させた。
手には錬金武装。
錬金の魔法を応用した、新しい武装だ。
彼女の手には黒い弓が握られている。
「ヨウの膂力に耐えられる弓を作った。ファイア・ローほどじゃないけど、おまえの魔法矢にある程度対応できると思うよ」
魔法矢とは、魔法的な効果を発揮する矢のことだ。
ただ通常の弓だと、魔法を放ったときの反動に耐えられないので、魔法矢を使えない。
ヨウの得意な魔法矢を、十全に使うためにはローが最適だけど、これでもまあある程度カバーはできると思う。
彼女は手に持って、びいぃん、と弦をはじく。
そしてこくん、とうなずく。
「良い感じか?」
「…………」こくん。
そのときだ。
びしっ! ばきんっ! どがっ! ばきっ! ……と正面の壁が連続して破壊されていった。
「えええ!? な、なんですかこれ!? まさか……攻撃を!?」
「いや……多分さっき弦をはじいたときの、空気でぶっ壊れたんじゃね?」
「矢を装填せずに壊してしまう威力を、出してしまうなんて……ヨウ様すごいです!」
ふるふる、とヨウが首を横に振る。
「……おかしいのは、この弓」
「どこか不具合があったか?」
「……ううん。すごいってこと」
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