117.新ウエポン
《ヴィルSide》
ヨウの新武器を作り上げて、フィッティングをしていたところ、ポロが部屋に慌てて入ってきた。
何がしたいのかわからんかったが……まあ一人にしてさみしかったんだろう。
「ということで、ヨウさんの新ウエポン作りましたー」
ヨウの手には何も持っているようには見えない。
だがよく見てほしい。
「!? う゛ぃ、ヴィル様……それは……」
ヨウの左手の薬指に、キラリと光る銀の輪があった。
そう……。
「け、結婚指輪ですかぁ!?」
「違うだろ、魔道具だよ」
「魔道具の結婚指輪!?」
「ちがうだろ……」
何をアホなことを……。
結婚? そんなの後々。
今俺は、あたらしいものを作ることのが楽しいんだ。
「つーわけで、完成した。錬金武装だ」
「れんきんぶそう……?」
「そう。質量を無視して、持ち歩くことのできる武器だ」
ポロが首をかしげている。
ま、一見しただけではわからないだろう。
「ヨウ」
「……【復元】」
その瞬間、ヨウの手に、銀色のとても美しい弓が握られていた。
「す、すごいです……あんな小さな指輪が、大きな弓に早変わりしました」
「これぞ錬金武装。錬金の魔法を応用し、武器の形を変える新しい武器だよ」
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タイトルは――
『勇者の兄、パーティ追放された幼なじみの付与術師を嫁にする〜実は世界最高の付与だったと、弟が気づいて謝りに来たけどもう遅い。嫁のサポートで勇者並みのスペックを手に入れた俺と田舎で2人暮らしてる』
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