110.ヴィルの作品はどこかおかしい(いつも)
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《ヨウSide》
目の前でいきなり、立派なホテルが完成した。
(ほげええええええええええええ! ホテルできとるううぅうううう!?)
表にはださないものの、ヨウは内心で驚愕していた。
ヴィルの作った魔道具を、見慣れてないゆえのリアクションであった。
「さ、中入ろうぜ」
「はい!」
獣人ポロを見ながら、ヨウは戦慄する。
(いやいやいや! 何普通に入ってんの!? ホテルだよほーてーる! やばすぎでしょこれ! あれ、やばくないの? わたくしめがおかしいのでありますか!?)
否、ヨウの反応が正常なのである。
ポロはヴィルのそばにいすぎた結果、感覚がバグっているのだ。
一瞬で建物を錬成する魔道具なんて、通常じゃあり得ない、まさしく神の道具。
それを平然と作ったヴィルは相当なものだし、それを当然のように褒めてるポロの精神もなかなかだ。
(うう……突っ込みたい……でもわたくしめはそういうキャラじゃないですからなぁ)
「よーう、早く入れ~」
ヴィルにそう言われて、ヨウは中に入る。
ひんやりしてて気持ちが良かった。
「空調が効いてていい感じだな」
「……!?」
(空調ぅうううううううううううううう!? ここ、元砂でしょ!? なんで空調なんてあるの!?)
この世界にも、魔法を利用して、室内の温度を調整するという概念(空調)は存在する。
だが非常に高度な魔道具OR技術である。
砂でそれを再現してる時点でおかしい。
「シャワーもあるぞ」
「なんででありますかぁああああああああああああああ!!!!!」
と、もう耐えきれなくなって、突っ込んでしまうヨウであった。
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タイトルは――
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