107.メンタルくそざこ勇者
《ヨウSide》
砂漠エルフの少女、ヨウ。
小麦色の肌に、銀髪のコントラストが麗しい。
長い耳はエルフを想起させられるが、エルフと違い肉付きが良い。
胸はかなりある方で(ライカと同じくらいの爆乳)、しかし太っているという感じもない。
普通に、美人……なのだが。
(うきゃああ! 見られた見られた見られたYO! わたくしの無駄肉まみれの身体をぉおおおおお! おぼろぉおおおおおおおおおおおおお!)
ヨウの出身は実は、フォティヤトゥヤァではない。
彼女はエルフの国アネモスギーヴの出であり、そこでは砂漠エルフは異端だった。
その豊満なバストも、小麦色した美しい肌も、エルフたちからすれば全てが異物。
ヨウは幼い頃から、アネモスギーヴのエルフたちに否定され続け、自尊心を傷つけられまくり、結果自己評価の低いエルフとなってしまったのだ。
彼女を認めてくれたのは、養父、そして……。
(はぁん! ヴィル様やっぱり素敵! 強くてかっこいいなんて! 最高かよ!)
幼い頃救ってくれた、狩人の養父以上に、好意を寄せる相手、それがヴィルなのだ。
養父は本当の父というかんじで、父に対する好きは家族への好き。
しかしヴィルへの好きは、異性に対する好きだった。
(もうちょっと甘えてもよかったかもなぁ。怖かったよぅ! みたいな感じでだ、抱きついても……いやいや! わたくしごとき駄肉がくっついたら、ヴィル様に嫌われてしまう。キモいって言われるぜったいぃいいいいいい!)
身もだえるヨウを、生暖かい目で見るヴィル。
ポロはやや引き気味なのだが……そんなことに気づかないヨウであった。
【★読者の皆様へ お願いがあります】
ブクマ、評価はモチベーション維持向上につながります!
現時点でも構いませんので、
ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂けると嬉しいです!
お好きな★を入れてください!
よろしくお願いします!




