** 55話は明日00時
★あとがき (撮影現場にて)★
ノア:「ちわー、今日も休みなのよね」
撮影は偶数日ってことですから…
ノア:「あんたは今日もきてるじゃない」
貧乏暇なしで…
ノア:「まぁ、好都合だからいいかな」
好都合?
ノア:「約束、忘れたりしてないよね」
約束?
ノア:「昨日昼を一緒に食べたとき、今日はあたしのおごりで一緒にお昼するって約束したじゃない」
あぁ、あれ、本気だったんですね、やっぱり…
ノア:「本気に決まってるじゃない、早く用意して、今から行くわよ」
今日の店は前とは違う店なんですね…
ノア:「ここ、あたしの父が経営してる店なのよ」
もしかして、ノアはお金持ちの家のお嬢様?
ノア:「え、知らないの?どこの世界で育ったのよ」
それは、ニホンという…
ノア:「あたしの父はこの国でも有数の財閥の会長よ。あたしはその一人娘」
なんと…あれ、昼なのにお客がいませんよ。
ノア:「だって、今日は貸し切りにしてもらったもの」
貸し切りって…あ、でも向こうの席にお客さんが二人いますよ。
ノア:「あ、あれはあたしの両親だからいいのよ」
え!両親って…手、振ってますね。
ノア:「さ、行くわよ」
行くわよって、なんでノアの両親と…
ノア:「あんたのこと話したら、一度会いたいから連れてこいっていうのよ」
ノアの仕事に興味でもあるんでしょうか…ノアのことだったら監督さんと会った方が…
ノア:「監督は既婚者でしょ」
なんの関係が…
ノア:「どう、あたしの父と母は」
どうって、気疲れしましたよ。今撮っているドラマのスポンサーじゃないですか。
ノア:「いい人たちでしょ、気に入った?」
いい人ですね。お母様は美人だし。
ノア:「母に手をだそうとしても無駄よ。父と今でもラブラブだから。それで、この先上手くやっていけそう?」
そりゃ、上手くやりますよ、スポンサーに降りられたら大変ですからね。
ノア:「そういうことじゃなくてー…あ、そうだ、昨日も母と話したら、はやく孫がほしいって…」
親ってそういうもんですよ。ノアも早く相手を見つけないといけませんね。
ノア:「もう見つけてるじゃん…」
え、いるんですか。ゴシップ誌にもそんな話は欠片も出ていませんが。誰か僕の知っている人ですか。まさか主役をやってる人とか…
ノア:「あー、これだから…わざととぼけてるんじゃないでしょうね」
いや、ゴシップネタに弱いんですよ、僕は。おかげで、人生ずっとぼっちで…
ノア:「うー、このスカポンタン!ぼっちで当然だわ…」
当然って…
★ 55話は11月2日00時に投稿




