44 魔術師、ソアを追う
トールの町に戻った翌日、パーティーのルールに従い仕事は受けていない。それぞれが休暇を楽しんでいる。エマの騒ぎで矢の補充が出来なかったソアは、あらためて武器屋に行こうと思って宿を出た。ノアには行き先を伝えてある。パーティーの仲間から離れ、1人で行動するのはソアには良くあることだった。
広場に出たところで、10数人のチンピラ風の男たちに囲まれた。
「メイドと女魔術師を連れた男に用があるのだが、知っているな」
チンピラの中に、ひとり冒険者風の男がいた。
「すまんが、人質としておとなしくついてきてくれないか」
「断れば?」
矢筒から矢を出して弓につがえた。
「気が強い女だな、周りを見ろ。巻き添えが出るぞ。もっとも、俺たちは気にしないがな」
男の隣に杖を持った女が立っていた。ひとりで魔術師を含む複数の相手と闘うのは難しい。構えていた弓を下ろそうとしたとき、チンピラたちの後ろから声がかかった。
「ソフィア様ではございませんか」
チンピラが後ろを振り向き左右にわかれると、そこには鎧姿の3人の騎士が立っていた。
ソアを見知ったギルド職員が、たまたま広場を通りかかり、ソアが取り囲まれたのを見てすぐにギルドに走った。騎士が現れたところは見なかった。ギルドの受付はすぐにトールたちが泊まる宿に知らせを送った。
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宿に残っていた僕は、知らせを聞いて宿を飛び出した。アリサとエマが僕に続く。僕らが広場に着いたとき、大勢の兵士があつまり、惨劇の終息を図っていたところだった。ソアの姿はなく、チンピラたちが倒れていた。ほとんどのチンピラは一太刀で切り倒されていて、魔術師風の女は無残に焼け焦げていた。干渉魔法でやられたのだろう。また、冒険者風の男がひとり、両腕を切り飛ばされ首を切り裂かれて死んでいた。
「ソアがやったのではないな」
「マスターのおっしゃる通りです」
エマが死体を見て言う。
「やったのは、かなりの腕のたつ奴だな。それも1人ではない。魔術師もいるな」
隊長らしき兵士に尋ねた。
「仲間がチンピラに絡まれていると聞いて駆けつけたのですが…」
「我らが駆けつけたときは、すでにこの有様だった。まわりの者どもに聞いたところ、派手な鎧を着た騎士たちが、こいつらを切り伏せたらしい。その男たちが女をひとり連れ去ったという証言がある。その女がお前たちの仲間なのか?弓を持った冒険者風の女だ」
「間違いありません、仲間です。それで仲間を連れ去った者たちは、どこに行ったのか分かっているのでしょうか」
「町の者の証言では、小型の馬車に女を乗せて馬で町を出て行ったらしい。女が抵抗しているような様子はなかったということだ」
「門の番兵は止めなかったのですか」
「馬車に貴族家の紋章があり、止めることが出来なかったのだ」
「貴族家とは?」
「番兵によれば、ウッドアロー家のものだと名乗ったという。王国の伯爵家だ」
「ウッドアロー家の領地はどこかご存じですか」
「王都の西、王都から馬で3日ほどの距離だ」
トールたちが遅れて駆けつけた。ノアも一緒だ。
「ソアは無事か?」
「ミスター、ソアは?」
惨劇の跡を見て、叫ぶように僕に聞いてきた。
「ウッドアロー家の者と町を出たようだ」
「さらわれたのか?」
「なんとも言えない、見ていた者の話ではおとなしくついて行ったらしい」
「この転がっている男たちは?」
「僕を探してソアにたどり着いたらしい。間違いなくガジンの件だ。都のギャングの組織の一員だろう」
「こいつらをやったのは」
「ウッドアロー家の騎士だろうな」
「その何とか家って、ソアと何か関係があるのかな」
「わからないが…いずれにしても、僕はソアを追うぞ。行き先はウッドアロー家の領地に間違いないと思う」
「あたしも行くー」
「マスターの御心のままに」
「わたしは常に一緒だ」
「俺たちも行くぞ、ゴード、ソアを助け出すんだ」
僕らは宿に戻って準備をすると、すぐに町を出た。
10日後、目の前遥かに王都の壁が見える。地図によればこの先で左に分かれる街道を進めばウッドアロー家の領地に入るらしい。トールの町を出る前に買った金貨4枚の地図だ、間違いはないだろう。ソアを連れ去った馬車と同じ道を僕らは進んでいる。途中の町々のギルドで馬車が通過したという情報を得た。いくつかの町の宿では、女連れの騎士の一団が泊まっていたという話も聞けた。ここでもソアはおとなしく騎士に従っていたという。僕らはウッドアロー家の領地を目指し、街道を左に折れた。
ウッドアロー家は豊かな伯爵家のようだ。領地に入ると街道の両側には広大な畑が広がっていて、水を湛えた河もいくつかあり、大きな馬車も通れるような橋が架けられていた。仮に日照りが続いても水が不足することはなさそうだ。所々に農家が集落を作っていた。城壁などもなく、次第に道の街道の両側に農家ではない民家が目立ち始め、いつの間にか町の市街地になっていた。この世界の標準なのであろう、町の中心には大きな円形の広場があり、馬車などが置かれている。僕らは町の外れにある宿に部屋を取った。主に聞くと、町を抜けた小高い丘の上に伯爵の館があるという。城でこそないが、兵士や騎士が常駐する大きな屋敷らしい。
宿を決めると、僕らは伯爵家の注意を引かぬよう、それぞればらばらになってギルドや町の商店などで伯爵家に関する情報を集めた。夜になり、トールの部屋に集まって情報をまとめた。
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ウッドアロー伯爵家は広大で豊かな領地を持つ大貴族だった。その権勢は並み居る侯爵をしのぐものがあった。現頭首はエドモンド・ウッドアロー伯爵だ。伯爵は3人の息子と2人の娘に恵まれたが、この世界の幼児の死亡率は高く、息子2人を残し、いずれも幼いうちに病死した。側室や愛人を持とうとしなかった伯爵の後継者は兄と弟の2人だけとなった。
弟は寄子である男爵家から妻を迎えた。妻は美しく聡明な女性であり、臣下の評判も上々であった。
弟が妻を娶った次の年、その妻が娘を産んだ。その年の末、伯爵が病に倒れた。無事に回復したが、一時は生死をさまよったことから後継者問題が起こった。臣下を巻き込み、兄弟の争いが始まったのだ。そして、暗殺者の手が弟ではなく、臣下に多くの支持者を持つ妻に向かったとき、弟はすべてを捨て妻と娘を守る決意を固めた。爵位の継承権を放棄し、ウッドアロー家を捨てて平民として生きる旨をしたためた手紙を残し、妻と幼い娘だけを連れて、誰にも知られないように屋敷から逃げたのだ。知らせを聞いた伯爵は、残された手紙を読むと、捨てておけと言い、爵位は兄に継がせると宣言した。しかし、兄は弟と聡明なその妻を恐れ、父の伯爵に知られないようにして追っ手を差し向けた。何年もの捜索が続けられたが行方はようとして分からず、いつしか弟とその妻の事は忘れ去られた。
弟は妻と娘を連れて、ある辺鄙な村に住み着いた。貴族であることに何の執着もなかった弟は平民として暮らし、村の一員として受け入れられた。一方妻は、娘に貴族としてのマナーや教養を教え、さらには後継者争いなどの醜い一面も教えた。貴族であることの未練だったのか、それとも追っ手に備えての事だったのか、今となっては分からない。しかし、娘がウッドアロー伯爵の孫であることは決して伝えなかった。そして、ソフィアと呼ぶことを止め、常にソアと呼んでいた。
20年後、妻を娶っていた兄に不運が訪れた。妻の実家からの帰りに、この地方では滅多に現れない強力な魔物に襲われたのだ。護衛の騎士を始め、全員が死亡した。兄の死の知らせを聞いた伯爵は絶句し、しばらく自室にこもる日々を過ごした。そしてある日、弟の存在を思いだした伯爵は、臣下に探し出すように命じたのだった。そして、孫であるソアの存在に気がついたのだ。薬師をさがしだしたソフィアという女の冒険者は宮廷で評判になっていた。その名前は、弟が生まれた娘につけた名前と同じだった。たったそれだけの事だったが、伯爵はそれにすがった。近衛騎士団からもっとも信頼の置けるものを選び、その冒険者について調べ、見つけたら連れて来るように命令をだした。
そして、騎士たちはソアにたどり着いた。
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みんなの情報をまとめた結果、ウッドアロー家に後継者問題が起こっていること。今は行方不明だが、20年ほど前にはソフィアという女の子の孫がいたことが分かった。このソフィアという孫娘がソアのことではないか、少なくとも伯爵はそう思っているのだろうということにみんなの意見が一致した。
「僕が探りに行ってみよう」
「どうするんだ?」
「正面から訪ねる、なにしろソアの婚約者だからな」
「門前払いされたら?」
「婚約者と言えば、むげにはしないさ」
「あたしたちも一緒についていこーよ」
「いや、僕に仲間がいることを知られたくない。ソア次第だが、無理にでも奪い返すことになるかも知れないからな。こちらの戦力を知られたくない」
「あたしだけでも…」
「すまんが、アリサだけ連れて行く」
「どうして?」
「メイドを連れていれば、貴族は無理でも、大店の馬鹿息子くらいには見てもらえるかも知れん。それになにより、場合によっては力ずくも考えているとは思わないだろう。油断をしてくれるかも知れない」
「どうしても?」
「どうしてもだ。この後、僕とアリサはこの宿を出て、別の宿に泊まる。明日早々に、そこから伯爵の館に行こうと思う。みんなは気づかれないように、館の近くに潜んでいてくれ。僕が館から無事に出てきたら、僕とは接触せず、ここに戻って待っていてくれ。あとから合流する」
そういって、アリサと少し離れた別の宿に部屋を取った。部屋に空きがなくてアリサと一緒の2人部屋だったことはノアには内緒だ。もちろんアリサとは何もない一夜を過ごした。まぁ、目の保養にだけはなった…。
翌朝、宿で朝食をすますと、近くの店で商人風の服を買って着替えた。レイピアは宿を移る前にエマに預けてある。伯爵に会えたとしても、武器は預かられる恐れがある。あのレイピアは普通ではないからな、持っては行けない。腰に短剣だけ下げた。アリサはいつものメイド服だ。どこに隠すのか、武器を持っているようには見えない。まぁ、何が起こってもテレポートがあるからな、逃げることはできるだろう。もちろんトールの部屋に基準点は設置しておいた。ノアが自分の部屋にと騒いだが、拒否だ。テレポートしたときノアがどんな格好でいるかわからないからな。
アリサも僕もインバネスを纏い、広場で馬を借り、伯爵の屋敷を目指した。ほどなくして屋敷の門前にたどり着いた。塀で囲われた拾い庭の奥に、大きな館がいくつか建っている。おそらく正面のひときわ大きな館に伯爵がいるのだろう。ソアもそこにいるのかも知れない。まずはソアの存在を確認することだ。
門前で警備の騎士に止められた。警備の騎士は鉄柵の門の内側に立っていた。
「何用だ?」
「トールの町で商いをしているミスターと申します。こちらのお館にわたしの婚約者が来ていると聞き、訪ねて参りました。伯爵様にお取り次ぎを願います」
「お前の婚約者など知らん、帰れ」
「伯爵様にソア…いいえ、ソフィア様の婚約者がお目通りを願っているとお伝え願いないでしょうか。必ずご返事がいただけると思います。それを伝えずに追い返しては、あなた様がお困りになる事態になるやもしれません」
僕の言葉に少し動揺し、門の内側の小屋へ叫んだ。
「誰か、こっちに来てくれ」
小屋から2名の騎士が出てきて、門を挟んで話をすると、ひとりが館の方に走って行き、館の中に消えた。もう1人は一旦小屋に戻ると、3名の騎士を連れてくると門を挟んで僕らと対峙した。
「しばらく待て」
そう言うと、警備の騎士は3人の騎士と共に、門の内側で進路を塞ぐように立った。
警備の騎士に聞こえぬよう、小さな声でアリサが僕に囁いた。
「貴族にとって家の存続は何よりも重要です」
「だから」
「ソア様が自発的に伯爵家に残る可能性があります」
「ソアは今はもう貴族じゃない」
「しかし、ソア様は母上様から貴族としての教養を教えられています。もしかしたら貴族家の令嬢としての義務も…」
「そのときは…」
そのままかなり長い時間待たされたが、ついに先ほどの騎士が館から出てきた。
「伯爵がお会いになるそうだ」
「お取り次ぎ、感謝いたします」
「後ろにいるのは何者だ?」
「これはわたしのメイドで御座います」
アリサはインバネスを脱ぎメイド服姿になった。インバネスは、折りたたんで腕に掛けている。
「常にわたしに従っております。どうか同行のご許可をお願いいたします」
警備の騎士は
「お前の主から一時も離れるなよ、さもないと安全の保証はできんぞ」
「おおせに従います」
そういってアリサは頭を下げた。
「では、ついて参れ」
僕とアリサの周りを騎士が取り囲み、そのまま館の中に案内された。中に入ると、2階にあがる階段を大勢の騎士が固めている。立ち止まらずまっすぐ進むと、正面の大きな両開きのドアが内側に向かって開いた。ドアを抜けると広いホールになっていて、正面の奥に男がひとり椅子に座っていた。その前に10名の騎士が片膝をつき、一列に並んで、僕らとその男を隔てている。その騎士の列の前に椅子がひとつ用意されていた。促されて僕は椅子に座る。アリサは僕のインバネスを受け取り自分のインバネスに重ねると、斜め後方に立った。どこからか騎士の一団が現れ、僕らの後ろに並んだ。全員が抜刀している。前方の椅子に座った男を除くと、騎士たちと僕らの距離は3,4メートル。干渉魔法の射程内である。騎士の中に魔術師が何人か含まれているに違いない。全員同じ鎧姿なので、誰が魔術師か判別はつかない。
「客を迎える作法に合わぬが、警備のためだ、許せ。そのほう達も作法は気にしなくとも良いぞ。我がこの館の主、エドモンド・ウッドアロー伯爵である」
伯爵が椅子に座ったまま声を発した。
「さて、ソフィアの婚約者と主張するのは、その方か」
「さようでございます」
「そのソフィアとは何者だ」
「伯爵の騎士によってトールの町から連れ去られた冒険者の娘です」
「はて、そのようなことがあったのかの」
「連れ去ったのは伯爵家の紋章が描かれた馬車です。その馬車がこの館に入ったとの証言も得られています」
「まずはソア…ソフィアに会わせていただきたい。それもかなわぬと言うなら…勝手に会いに行くことに致します」
「大言を吐くな。周りの騎士たちが見えぬのか」
「いないも同然の騎士など、見る必要もありませんな」
その言葉に後ろの騎士たちが剣を振るう。すべての剣は僕の障壁で止められた。驚いて後ろに飛び退いた騎士達を僕の光の針が襲う。鎧の胸に小さな穴があき、剣を振るった騎士がすべてその場に倒れた。剣を振るわなかった騎士が3人残り、手を僕の方に向けた。
「驚くべき魔法だな。しかし、魔法を使ってしまってはそなたに勝機はないぞ、やれ」
何も起こらない。3人の魔術師が狼狽えている。
「すまんな、僕に干渉魔法は効かないんだ。僕を殺そうとしたんだ。殺されても文句はないな」
そう言って光の針を3本放った。胸に小さな穴を開け、さらに3人の騎士がその場に倒れた。
「まだ続けますか、伯爵」
後ろのドアから弓兵が現れ、僕に弓を射かけた。すべての矢は障壁にあたって下に落ちる。次の矢を射ることが出来た兵はいなかった。いつの間にか僕の側からアリサが消えていた。弓兵は残らずアリサのダガーで首を切り裂かれていた。倒れた弓兵に代わり、アリサが1人だけ立っていた。驚いたことにインバネスは腕に掛けたままだ。
「もう一度問います。まだ続けますか、伯爵」
伯爵の前で片膝を立てていた騎士たちが立ち上がって、伯爵の前で密集した。僕から伯爵の姿は見えない。光の針から自身を盾にして伯爵を守ろうというのだろう。
「さきほど言ったはずだ。盾にもならない。いないも同然の騎士だ」
そういうと、僕は光の槍を手に出して、ホールの横の壁に投げた。大きな爆発が起こり、土煙が納まったとき、壁が大きく崩れ、外の庭が見えていた。
「勝手に探させて貰っても良いのか、伯爵」
「お主はいったい何者だ…」
「すまんな、警備の兵に言った商人というのは嘘だ。僕はソア…ソフィアの仲間の冒険者だ。婚約者というのは本当だ。ソアに聞いてみるんだな」
「ソフィアはここにはおらん」
「では、どこに」
「それは…」
「いいたくないか、では明日また来る。ソアを連れてきておくのだ。僕の他にも仲間がいる。考えなしの魔術師もな。明日もソアがいなければ、そいつにこの館が跡形もなく吹き飛ばされるかもしれないぞ。アリサ来い」
そう言って、トールの部屋にテレポートした。忽然と消えた僕とアリサに驚く伯爵と騎士たちが残された。
トールの部屋にテレポートで戻ると、僕の目の前に宿の従業員の女にキスをしているトールがいた。
ソアの危機に、こいつは…
ノアに言いつけるぞ。
慌てて女を部屋の外に押し出すと
「あー…報告を聞かせてくれ。みんなを呼んでくる」
そういってトールも部屋を出ていった。
トールの部屋に集まった皆に先ほどの出来事を説明した。
「やっちゃったんだー」
「相手の出方に会わせただけだ…」
「次はあたしも行くからねー」
このときノックの音がした。
「お客様、おいででしょうか」
エマがドアを開けると、宿の従業員がいた。
「お客様を訪ねてきた方がお待ちです」
「誰?」
「騎士団の方かと」
「人数は?」
「3人でした」
「3人か、僕とアリサ、それに…」
「わたしが行こう」
エマがそう言って、マントを纏った。
★あとがき(撮影現場にて)★
ノア:「なんとなくなんだけど…」
なんでしょうか?
ノア:「前の金策のエピソードもそうだったんだけど…」
だから、なんでしょうか?
ノア:「ソアのエピソードの時って、あたしのより力が入っている気が…」
気のせいじゃないかなー。
ノア:「気のせいとは思えないんだけど…」
気のせいですよー。
ノア:「そうかなー…ところで、前回話した、あたしの過去に関するエピソードはできたの?」
あー、まだ結末の部分が…
ノア:「まぁ、そんなにすぐはできないわね、じゃ、真ん中辺は?」
あー、話のうまい転回を思いつけなくて…
ノア:「そうね、簡単なエピソードじゃないはずだし、仕方がないかな。それじゃ、出だし部分は?」
あー、孤児になるきっかけが…
ノア:「まぁ、そうね…って、全然できてないんじゃないの!」
えーと、次の話の戦闘場面に忙しくて…
ノア:「そういえば、次の話ってあたしがほとんど登場しないじゃん」
あー、魔術師の戦闘がうまいこと思いつかなくて…ドカン、終わりじゃつまらないでしょ。
ノア:「そこはそれ、実はあたしは接近戦でも天才だったとかにして…」
それ、ご都合主義がひどいですから…まぁ、でも今回の次のエピソードの闘いの相手は接近戦の強い魔術師ですからノアさんも闘いに参加するんじゃないかな…
ノア:「するんじゃないかなって、あんたが脚本書くんじゃない、参加させてよ!」
えー、今日のお弁当もちゃんともらえますかね。
ノア:「しかたないわね、はい、あげるからちゃんと参加させてよね」




