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八章 : 華
学校の体育館。放課後に私は立っている。夕日が差していて眩しい。しかし、暖かくも感じる。 秋。これが、秋。 涼しくも温もりを感じ、何かが去り始めていく。 今、私の大切な物が過ぎ去っていった。
それが、何かは捉えられない。
でも、感じ取れない。
それでも、十。
それだけの気配。
ここが、決戦の場所。決意は、変わらない。揺らがない。それだけ、大切な。
空を斬る。しかし当たっている。
世界は、別離。
床から、複雑怪奇な物体が生える。
それらは向かってくるが、無視だ。
すり抜け、透過。
嵐のように紅葉が降る。
目の前が真っ暗になる。
最後に空を斬る。
次元を裂いた。
別世界は、顕現した。
道標を頼りに、私は顕現した世界に入り込んだ。
その先は──