片眼の死角

　左右の視力に差がある僕は、物の見え方が、少し普通の人とは違っている。その『違う』ことに慣れてしまっていたある日、僕が街で見かけた女性。
　彼女は異彩を放っているように見えた。そう感じたのは、その場にいる中では、僕だけだったらしい。
　ならば、これは運命の出会いなのだろうか？ それは僕の勝手な思い込みではなく、相手の女性の方でも、同じように思ってくれたようで……。
　僕と彼女の、ボーイミーツガール。いわゆるひとつの、運命の出会い。その先にあるのは、思いもよらぬ出来事だった！

（「カクヨム」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています）