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ギルド、冒険、変身する。-1

初日のチュートリアル終わりました(早)

その内書けたらなーとか思ってます。

 ディーさんとの初心者ダンジョンチュートリアルを終えて、数日が過ぎた。

 初日以外は1人でダンジョンに潜っている。

 どういう仕組みかわからないけど、中は入る度に構造が変化していた。

 なんでも、そういうスキルを持った人がここの管理人らしい。

 変化させた時にどう変わるかは、全て把握できないらしいけど、構造の変化だけで、モンスターの強さは変わらない。

 だから大きな問題はないとか。

 それよりも、スキルとかまたワクワクするな、ほんと。


 ダンジョン自体を管理しているのはギルド。

 その中でもここの当直さんみたいなもん、と。

 俺は、まだギルドには登録していない。

 そして今日、もう一度ディーさんと一緒にこのダンジョンに潜って、OKが出たら晴れてギルドに登録ができる。

 と言っても、本来はここはあくまでも腕試しやら、本当に初心者向けの講習用なだけのダンジョンだ。

 ギルドの偉いさんと一緒に潜ってもらって、試験みたいなものもしてもらって、っていうこの流れは俺だけみたいで。

 それもこれも、勿論俺が異世界人だから。

 更に女王様の待遇が良すぎるから。

 本人からすればそれでも申し訳ないということなんだろうけど、周りの大臣やらは未だにブツクサ言ってる。と、ついさっき、ディーさんから教えてもらった。


 「ま、お前は気にすんな。女王サマのお墨付きなんだからよ」

 「そりゃ助かる。…気持ちもわかるけどな」

 「つっても、お前は単なる被害者だ。俺からしたら、わざわざ冒険者になるって方がすげぇよ」


 肩をすくめながらにやっと笑うディーさん。

 異世界補正か知らないが、絵になるなーと思ってしまう。


 「今日の試験で合格できたら、だろ?」

 「そりゃそうだ。ロクに力もない奴を外に放り出してみろ。俺がこれだ」


 右手の人差し指で首を搔き切る仕草。

 元の世界ではクビを意味してたけど、この世界だと本気で首から上下がサヨナラしそうだ。

 そして多分その想像は、合ってると思う。

 ディーさんの目がなんというか…マジだ。


 「…うん、そんなことにならないように、ガンバリマス」


 とりあえず笑っておく。

 多分ぎこちなかっただろうけど。


◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎


 初心者ダンジョン内部。

 俺たちは通路を歩いていた。

 既に何匹か、魔物を倒している。スケルトンが5体。スライムが4匹。オオコウモリが4羽。

 このダンジョンに入った初日と初めて一人で潜った2日目。

 最初は逃げまくったり隠れたりしてビビりながら倒していた。

 怪我もした。

 正直、大したことない傷でも死ぬとまで思った。

 …なのに。

 たった数日だけど、もう慣れてしまってる辺り、この世界で生きられることの期待感みたいなもんがめちゃくちゃでかいんだと、自分で思う。


 スケルトンは結局骨だ。棍棒で叩き折る。動きも素早くはない。

 見た目の異様さは凄いけど。それだけだ。

 持っている錆びた剣も、払い落とせる。

 スライムは…結局叩き潰す。

 ぐちゃっと潰れて終わり。だけど、それも盾が皮製で、武器が棍棒だからだと思う。

 スライムはなんでも金属に対する腐蝕性の酸を出すらしい。

 だけど装備のおかげでそこは気にしなくてよかった。そうなると、ただの動くゼリーだ。

 なんなら美味そうだ。色も緑だし。メロンか?

 オオコウモリは、なんというか、やっぱり叩き潰す。

 いっそハエたたき。

 こっちに飛んで向かってくるところをハエたたき。

 的がでかいから超イージー。…うん、まぁ、何回か突撃食らったけど。コウモリだし。

 超音波的なもんでひらっとかわされることもあるし。

 それでもほぼ、確実に叩き落とせるようになってた。

 そんなこんなでさっきの数を討伐してた。


 「この位の相手なら、もう問題はない、か」


 そんな折、ディーさんがぼそっと。問題ないらしい。基準がわからないからどうにも、自分では測りづらい。

 

 「なら…」

 「おう。ギルドに登録しても問題はなさそうだ」


 にかっと笑って俺の方をポン、と叩く。合格がもらえた。よっしゃー!って叫ぶことはしなかったけど、思わず片手でガッツポーズをする。

 素直に嬉しい。

 ギルド。冒険者ギルドに登録。

 冒険者として日々を生きていく。元の世界ではあくまでも空想の中のオハナシでしかなかったもの。

 そんな生き方を俺ができるんだ。

 父さん、母さん、妹よ。

 俺はこっちで楽しく生きる。だから大丈夫だ。


 そんなことを考えていた。


 「?と…ちょっと待て、伝輪(でんわ)だ」

 「ああ。――でんわ?」


 軽く流しかけたけど、え、でんわ?電話?…この世界にも電話があるのか?

 ディーさんを見ていると、換衣具を耳に当てている。

 まるで受話器を当てるように。


 「どうした?」


 そして当たり前のように話し始めた。

 明らかに俺に対してじゃない。


 「…あ?そんなわけないだろ。ここは…っ…わかった。すぐに退く

、対処を頼んだ」

 「ディーさん、でんわって」

 「話は後だ。ヒョーザ、すぐに出ろ」


 話が終わったであろう彼に、でんわについて聞こうとした。

 けど俺の言葉を遮るように、ここから出ろと言う言葉。しかもかなり厳しい顔つき。

 更に、理解が追いついていない俺を置いて、自分の換衣具に手を添える。

 そして紡がれる言葉の後、そこには換衣を終えたディーさんがいた。


 「早く逃げろ、ヒョーザ」

 

 通路の奥に、広そうな空間が見える。そちらを見つめながら告げられるが、まだ理解が追いつかない。

 追いつかない。

 追いついていない、はずなのに…なんで、俺は()()()()()()()

 俺は、何を待っている?

 ディーさんが、おそらく言葉を交わした相手から聞いただろう事実。

 俺は聞いていない内容。

 俺は知らない現象。

 俺は、今ここに、()()()()()()()()であろう何を待っている。


 「ヒョーザっ!」


 ディーさんが俺を呼ぶ。早く逃げろと声音が伝えてくる。

 俺は応えるように棍棒と盾を…捨てた。


 「!?おい、何を…」


 そして左手にずっとはまりっぱなしのブレスレットに触れる。

 ――ドクン


 「…ディーさん」


 おそらく、俺は今笑ってる。


 「一緒に戦うよ」


 やり方だけは初日に教えてもらっていた。

 最初は全然わからなかったけど、2日目から少しずつわかってきて、今はもう、理解している。


 「お前…!」


 俺が何をしようとしているのか、おそらく理解したディーさんの表情が、驚愕に染まる。

 そんな彼に、に、と笑って。

 ブレスレットに()()()()()()


 「――変身」


 戦うために、言葉を紡ぎ出す。

 ブレスレットから溢れ出る黒い光を纏って、俺は、その身を変えた。

変身。

ところどころ詳細がなくて申し訳ないですが、これでもテンポ重視だったりします。

どこが!?と思われましたら是非評価などよろしくお願い致します。

変身ー!と思われましたら是非評価などよろしくお願いいたします。

ブクマもお待ちしております。

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