すごろく
4マス進んで、億万長者になってゴール。
単調過ぎて欠伸が出る。
でも、それもそうか。
なんせ始める前から資産をたらふく所持し、6しか出ないサイコロを使っているのだから・・・
僕はボードの上に散々ため込んだ資産を投げ出した。
最初の内は他を圧倒する快感に酔いしれたが、3回もプレイすればそんな感情も消え失せる。
ゲームというのはハラハラドキドキな運要素が加わるからこそ面白くなり、結果が見えていては暇つぶしにもなり得ない。
完全にやる気を失った僕は、何の気なしにルールブックをパラパラとめくりながらため息を漏らす。
「ん?」
すると、ゲームの説明欄に赤字でデカデカと書かれた注意書きが目についた。
このゲームには難易度設定があります。
「なんだ、そういうことか」
簡単すぎると思ったら、どうやらボードの縁に付いているノズルを弄ることでイージー・ノーマル・ハードの3種類の選択肢を変えることができるらしい。
すぐさまボードをもう一度引っ張り出し、隠れるようにして存在していた小さなノズルを確認した。
「やっぱりか」
初期設定はイージーモードになっていたらしい。
僕はノズルを目いっぱい反対方向に倒すと再びゲームを開始した。
が、
それを後悔したのは実際にサイコロを何回か振った後のこと・・・
僕が億万長者となる日は来るのだろうか?
そんな思いを抱えたまま。
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読んでいただきありがとうございます。
タイトルからすでにオチが予見できたと思いますが、それを裏切るネタが思いつきません><
項垂れるように足元を見たらこう書いてありました。
「バレバレのオチを書いて失笑を買う。一回休み」
奇しくも明日は祝日です。