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第81話 破天荒な体育祭再び 中編

さてと、一番の楽しみと言っても過言では無い昼の時間だ。

七海と一緒に母さん達の元へ行き、弁当を開ける。すると、去年より随分と弁当の中身が豪華になっていた。


「あれ、なんか前より凄くなってないか?」

「あ、優分かった?実は今回、全部お姉ちゃんの手作りなんだよ!!」

「えぇ!?お姉ちゃんの!?」

「嘘だろ!?」

「私も驚いたわ。まさかここまで上手くなるなんてね」

「いやー、母さんの教え方がいいからだよー」


この弁当を全て、姉さんが・・・前は何も作れなかったあの姉さんが!?

とりあえず筑前煮を一口。・・・うまっ!!

え、凄く美味いんだが。本当に姉さんが作ったのか?

玉子焼きも一つ、おぉこれも美味い。でも、この味どこかで食べたことがあるような?


「なぁ、姉さん」

「どうしたの優?口に合わなかった?」

「いや、物凄く美味いんだけどさレシピはどこから仕入れたんだ?」

「私の知り合いよ。その人とても料理が上手くて、いつもレシピとか教えてもらってたのよ」

「へぇ。なら今度お礼言っといてくれ。凄い好みだったって」

「分かったわ、そう伝えておくわね」


それにしても美味いな。クセになりそうだ。

あ、そろそろ戻らないとな。あとで色々言われるのも嫌だしな。


「あれ、お兄ちゃんもう行くの?」

「あぁ、生徒会の仕事があるからな」

「大変だね。生徒会って」

「まぁな。それでも楽しいぞ」

「そっか。あ、私の走りちゃんと見てよ!」

「はいはい、分かってるよ」


俺と七海は再び生徒会の元へ戻って行った。

少し遅れたかと思って急いで行くと、そこにはまだ誰も居なかった。

しばらく待ち続けること数分、委員長と亜衣さんが向かって来た。


「あれ、あなた達の方が速かったのね」

「そうみたいですね」

「あれ?燐さんはどこに?」

「ここに居ますけど」

「うわっ!!いつの間に!!」

「ずっと居ましたけど?」

「と、とりあえず全員揃ったわね」

「午後も気合い入れていくわよ!」


午後一発目の種目は二人三脚だ。これはペアの人とどれほど息を合わせられるかがポイントになってくる。

お、早速スタートしたな。みんなどう走るんだろうか。

やはり、掛け声は大事だよな。そのリズムをいかに崩さずにできるかがポイントだな。

・・・ん?あそこのチーム異常に速くないか?

あれは、玲狐とクレアのペアか。凄いな、掛け声がなくても動きがぴったりだ。

二人とも運動神経が良いからな。さすがと言ったところだ。

後ろから追いかけて来てるのは、彩とレンのチームだな。

あそこのチームも掛け声なしであそこまで速く行けるのか。

幼馴染みなだけあってお互いの動きも予測できるんだろうな。

結果は玲狐とクレアペアの勝利に終わった。

いくら二人三脚でも普通と同じくらいに走れる人なんて中々居ないだろうな。

いよいよ最後の種目、全員リレーの開幕だ。

今、俺達のクラスは学年2位だ。今年も俺がリレーのアンカーをすることになった。

ここで勝って、クラスのみんなを優勝まで導いてやる!!

お読みいただきありがとうございました。ご意見ご感想などもお待ちしております。

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