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第3話 破天荒な実行委員会

「これにて今日の授業は終了だ。実行委員の二人は放課後3-5に行くように」


はぁ、気は乗らないが決まったことだ向かうとしよう。その前に燐に連絡入れておかないとな。委員会が終わるまで待っててもらうのも悪いからな。


『今日は用事があって一緒に帰れないから先に帰ってていいぞ』


これでいいか、って返事早いな。


『そう、わかったわ』


以外にあっさりいったな、まぁ大丈夫だろ。


「玲狐、早く来ないと置いてくぞ」

「優くん、待ってよー」

「優くん、玲狐さんがんばってくださいね。それではまた明日」

「おう、クレアまたな」

「クレアさんまた明日ね」


クレアと別れた後俺たちは会場である3-5へと向かう。

俺たちがついた頃には人がいくらか集まっていたがまだ全員は揃っていなかった。

周りを確認するとクラスが書かれた紙が置いてあった。自分たちのクラスが書かれたところに座れということなのだろう。

そう思い自分のクラスが書かれたところに座る。しばらく待っているとどんどん人が集まってきた。

そして集合時刻になり副会長がやってきた。しかし会長がきていないので少し遅れるのかと思ったら


「会長は今、保健室で手当てを受けている。理由としては職員室前で転び頭部を打ったためだ」


副会長は呆れたようにそう言った。うちの会長はとても真面目で困っている人に手を差し伸べるとても優しい人なのだが何もないところでこけてしまいどこかしらに怪我を負ってしまう。それは校内の全生徒が知っていることである。

そして副会長は会長が怪我をした時の仕事の肩代わりを受け持っている。二人は小さい頃からの幼馴染でその時から会長には世話を焼かせられていたらしい。最近では慣れてきたらしいが未だに会長から目が離せないらしい。


「みなさん、会長が不在ですが来るまで体育祭の話し合いを進めておきましょう」


まず始めにみんな軽く自己紹介をしようということになった。

そしてその順番が副会長に差し掛かっていた時にドアが勢いよく開いた。


「やっほー、みんな遅れてごめんねー」

「・・・会長、今は自己紹介の途中ですが」

「あははー、ごめんごめん。」

「まぁいいです。会長、みなさん自己紹介を私はその後でいいので」

「はいはーい、私が生徒会会長の井川 里奈だよ。よろしくね」

「そして私が副会長の井上 菜々です。よろしくお願いします」


会長達も自己紹介を終え早速体育祭へ向けての話し合いが始まった


「よーしまずは何を考えればいいのかな?」

「会長・・・」

「冗談だって、まずは選手宣誓の宣誓者を決めるんだよね」

「はい、その通りですがこれは会長がやったほうがいいかと」


確かにそうだ選手宣誓は開会式での大事なイベントの一つだ。


「それもそうだね、じゃあ私がやるってことで大丈夫かな。」

「はい、それでは次のことですが準備運動を先頭で行う人が四人ほど欲しいのですが」

「ふんふん、誰かやってくれる人いる?」


みんなが同じクラスの人と相談している時に真っ先に立候補した人がいた。


「はい、俺やります!」

「えっと、君は誰かな」

「1-4の北村 レンです」

「ふんふん、レンくんね」

「レンさん君のクラスのもう一人の方もやってもらっていいか?」

「やってくれるか?」

「は、はい。やります」

「君の名前も教えてくれる?」

「は、はい。同じく1-4の佐倉 彩です」

「よし、これで二人決まったね。後二人どこかやってくれるところある?」


周りを会長が確認し始めた。その中で一人手を上げた生徒がいた。


「はい、私もやります!」

「君の名前は?」

「1-1の稲荷 玲狐です。私たち二人も参加します」

「二人ってことはもう一人の人もやってくれるんだね」


まぁ準備運動で先頭に立つくらいなら仕事としてはちょうどいいだろう


「はい。」

「そうかそうか、君の名前も教えてもらおう」

「榊原 優です」

「よし、じゃあレン、彩、玲狐、優。準備運動の係は君たち四人で決定だ。よろしくお願いするよ」

「「「「はい!」」」」


こうして俺たちは準備運動係に任命された。


「それじゃあ次は競技用の道具の制作係決めるよー。さっきの四人は準備運動をどうするかについて話し合ってて」

「「「「わかりました」」」」

「場所は左端のところの机を合わせて使って。」


俺たちは移動をし、他のみんなが自分の役割を決めている間に話し合いを開始した。


「それじゃあまずは準備運動で何をするかから考えないとな」


準備運動か運動する上で欠かせないことだ。これをすることにより怪我をするリスクが減るしな。


「なるべく簡単にできてかつそこまで時間の取られないものにしたいよな」

「そうですね、そうなると普段行なっているものから幾らか省くか自分たちで新たに作りそれを組み込むというのもあります。その場合も幾らか省かないといけませんけど」

「だけど自分たちで考えるとなると時間かかりそうだよね」

「確かにな」


準備運動を一から変えるとなると時間がかかってしまう。そうすると残りがグダグダになってしまいそうなため結果的に普通のものと大差はないだろう。かといって普段やっているものからいくつかを省くというのも悪くはないと思うのだがそうなると十分に体をほぐせずに終わってしまうかもしれない。そうして考えている時にふと思い浮かんだものがあった。


「なぁ考えてみたんだが何も準備運動ってもんは一人でするって決まってるわけじゃないだろ」

「そうだけど。優くん、何か思いついたの?」

「あぁ、準備運動に二人一組でやるものを取り入れるのさ」

「二人一組を取り入れる?どうしてそんなことをする必要があるんだ?」

「二人でやることによってより体をほぐすことができるからだよ」

「確かにそうね。体育の授業でもよくやったりするものね」

「で、でも二人一組でやるとなると決めるのにじ、時間かかりませんか?」

「確かにそうだがそこには考えがある。二人三脚でペアになる人がいるだろ、そのペアを事前に同じところに並ばせるんだ。そうすれば自動的に二人一組は完成する。」

「でもよ、クラスによっては余ったりもするかもしれないだろ?そこはどうするんだよ」

「そこは三人でやってもらうか違うクラスの人と一緒にやってもらうしかないかな」

「そ、それなら三人でやったほうがいいと思います。ふ、二人でやろうとしても人が余る場合がありますしその場合対処できないので」

なるほど、確かにいくら他のクラスの人と一緒にやるとしても余ってしまう人が出てくるかもしれない。それならば三人でやったほうがいいかもしれない。

「だけど優くん、そうすると三人でやる場合のも考えないといけないんじゃない?」

確かに一人だけがみているという状況は好ましくないな。

「ならば三人でやる場合のものを考えてこよう」

言い出しっぺは俺だし自分の発言には責任を持たなくては。

「優くん、それはダメだよ。みんなで係なんだから、みんなで考えないと」

「そうだぜ、優。お前にばっかり任せっぱなしじゃダメなんだよ。」

「わ、私もみんなの役に立ちたい・・・です」

「そうだったな俺らは四人で準備運動係だもんな。じゃあ一人ずつ明日までに一つ以上案を考えよう。」

「「「おー」」」


こうして決めた後会長から集合がかかったため席に戻った。


「よーし、じゃあ今日の活動はこれで終わります!みなさんお疲れ様でしたー」


こうして一回目の活動が終わった。


お読みいただきありがとうございました

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