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第33話 破天荒な家族旅行その2

女将たちとの話が終わり、部屋に案内される。

その時女将の後ろには七海がいたが、先程のような緊張した様子はなかった。

案内された部屋の戸を開けると、そこにはとても広い空間であった。

和を感じられるような和室があり、奥へ進むと外の景色が一望できるようなところであった。


「これは・・・すごいな」

「ありがとうございます。こちらはご家族で来た方へのお部屋となっております。」

「ということはお客さんに応じて部屋も変わるのね」

「はい、そのアイディアは璃亜さんからいただきました。」

「へぇ、璃亜。あなたすごいじゃない」

「そうでしょー、私だって頑張ったんだからね。」

「それでは、お夕飯は時間になり次第運びに来ますのでそれまでごゆっくりお待ちください」


女将たちはそのまま部屋を出ていった。

とりあえず持って来た荷物を置いてから机の周りに集まった。

美玖がお茶を用意している間に璃亜はまた母さんに怒られていた。

先ほどの続きが始まったらしい。

その間に電源を切っていた携帯を取り出し電源をつける。

するとメッセージが20件ほど入っていた。

開いてみると玲狐から15件、燐から3件、クレアと委員長から一件ずつきていた。

クレアや委員長からは勉強の質問や宿題についての質問だったのではやめに返信しておいた。

燐からは謎の写真が三枚送られて来ていた。どれもどこかの風景のようだったがどこかに行ってそこの風景だろうと思い、綺麗だな、と返信を送っておいた。

そして、最後玲狐からはどこにいるかだの誰といるかだのが大量に送られてきた。

返信するのもだるかったが今でも送られて来ているので家族と旅行に来てるとだけ打ってそのまま携帯を閉じた。

携帯をしまうと説教が終わっていた。そして机にはお茶が4つ置かれていた。

お茶を手に取り、少し冷ましてから口に運ぶ。

ちょうどいい温かさでとても美味しい。

お茶を飲みながらゆっくりしていると三人が温泉にいってくると言っていたので途中まで一緒に向かうことにした。

美玖たちと別れ、温泉に入る。

中に入ると更衣室に誰もいなく、貸切状態であった。温泉の中も広く、色々な種類のお湯があった。

一つ一つ効能が違い、バリエーションに長けたものだった。

先に体を洗った後に早速温泉に入る。まずは疲労回復の効能があるところに入ることにした。

お湯の温かさもちょうどよく、ゆっくりとお湯に浸かれる嬉しさがあった。

家でならあまり長風呂はできないため、ここにいる分には充分に堪能してこうと決めていた。

40分ほど経った時にそろそろ頃合いかと思い温泉を出る。

そして事前に渡されていた浴衣を着た。

浴衣は小さい頃よく着させられてたので着かたは覚えていた。

更衣室を出る前に中にあった自動販売機に行き、フルーツ牛乳を買い部屋へ戻る。

部屋に戻るとまだ誰もいなかったので牛乳の蓋を開けて飲む。

フルーツの甘みを感じながらゆったりしている間に再び携帯を開こうとした時、玲狐から電話がかかってきた。


「なんだ?」

『あ!やっと出た!!』

「やっとって・・・お前何回かけたんだよ」

『うーん、わかんないや』

「それほど多くかけたってことだな」

『うぅ、ごめんなさい』

「まぁ、それはいい。で、何か用があったんじゃないのか?」

『あ!そうだよ、家族旅行行くんだったら言ってよ!』

「なんでだよ」

『私も行かなきゃいけないじゃん!!』

「お前と家族になった覚えはない!」


そう言い残し電話を切った。

そして携帯を再びバックに戻そうとしたら美玖たちが温泉から帰って来た。

姉さんの方をよくみると、4本のコーヒー牛乳を持っていた。

どうやら母さんにお詫びの品として買わされたらしい。

しかし机にはすでに空になった牛乳瓶がおかれていた。

まぁ2本飲んでも大丈夫だからとコーヒー牛乳を受け取った。

しばらくゆっくりしていると部屋がノックされ、戸を開けると料理が次々と運ばれて来た。

机の上にあっという間に料理が並んだ。カニや刺身、しゃぶしゃぶなどたくさんの料理がある。


「こちらで全てになります。どうぞご堪能ください。何かあれば七海に何なりとお申し付けください」


そう言い残し女将さんは帰って行った。

そして七海はご飯を盛っていた。一人一人にちょうどいい量に配分した後、後ろの方にちょこんと座っていた。

その事に少し気がかりになり、七海の元へと向かった。

七海のところへ向かうと少しビクッとしたが、仕事モードに入ったのか震えが止まっていた。手は震えていたが。


「俺たちと一緒に食べないか?」

「い、いえ。それはお客様のお夕飯ですので・・・」

「みんなで食べた方が美味しいからさ、母さんもいいだろ?」

「えぇ、もちろん」

「し、しかし・・・」


チラッと璃亜の方へ視線を向ける。

それに気づいたようで少し考えた後結論を出した。


「まぁ、こう言ってるしいいんじゃない?」

「そ、そうおっしゃるのでしたら・・・」


七海は璃亜の隣に座った。

元々五人で食べるのを女将さんは見越していたようで容器が一つ多く用意されていた。

そして、みんなで豪華な料理を堪能した。普段あまり食べれないカニなどは凄まじい勢いで無くなった。

時々この旅館のことを聞いたりしていると姉さんの頑張りがどんどん出て来て母さんも感心していた。

その姉さんは少し褒められすぎて顔が赤くなっていた。

料理を食べ終わると七海は食器を片付け始め仕事に戻って行った。

少しゆったりしている間に布団が敷かれていつでも寝れる状態になった。

今日は朝早くから起き、眠気が引かないため早めに寝る事にした。

先に寝ると、だけ言い布団へと入る。

明日は何をしようと思いながら眠りについた。

お読みいただきありがとうございました。ご意見ご感想などもお待ちしております。

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