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最終話 破天荒な非日常

クレア達と話を終えた俺は校門の前で待っている玲狐達の元へ向かう。

俺に気づくと、玲狐は大きく手を振りながら走ってきた。燐も玲狐の後を追いかけて来ている。


「もうお話は終わったの?」

「あぁ、もう終わったよ」

「そっか、じゃあ最後の思い出作りしよっか!」


そう言うと、玲狐は俺と燐の手を取り、学校の前に行く。

そこには既に姉さんがカメラを持ってスタンバイしていた。

3人で写真を撮ろうとしていたのだろうが、俺はもう少し賑やかな方がいいな。


「なぁ、他の奴らも呼んで来ていいか?」

「もちろんだよ!」

「えぇ、私も賛成です」


そうと決まれば、俺は七海に結衣、クレア、レンと彩、楓、今までを共にしてきた仲間達を呼び集め、玲狐達の待つ場所へ案内した。

姉さんも大人数になったことで気合が入ったのか、いつもより気合が入っていた。前は静かな時間が好きだったが、色々と経験して、思い出を作って行くうちに、こういう生活も悪くないと思っている。

それが今日で終わるのは寂しさもあるが、それはまた始まりに過ぎない。

そんなことを思っている間に、写真のセッティングが整ったようで、姉さんがこちらに声をかけてきた。


「はい、撮るよー。みんな笑ってー。はい、チーズ!」


姉さんのカメラに収まった写真をチラリと覗いてみたが、とてもよく撮れていた。さすがは姉さん、任せて良かったと心から思える。

集合写真を撮り終え、帰ろうとした時、玲狐と燐に服の裾を引っ張られた。


「優くん、もう一枚撮ろう」

「今度は私達三人だけですよ」

「あぁ、撮るか!」


再び姉さんがカメラを向ける。

普通に撮られるっていうのもなにか物足りない。

何かしようと考えている間に玲狐と燐が距離を詰め始めた。


「お、おい何してるんだ。狭いんだが!?」

「えー、別にいいでしょー?」

「そうですよ、気にしたら負けです」

「お前らなぁ・・・今回だけだからな!」


その時撮った写真は何年経っても忘れられない、俺にとって最高の一枚になった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

初めて書いた作品でとても不安ではありましたが、無事に完結いたしました。

これまで読んで来てくださった方々、本当にありがとうございました。

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