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第133話 破天荒な争い

修学旅行を終え、またいつもの学校生活に戻ったわけなんだが・・・

今日の生徒会室はいつにも増してピリピリムードだった。

事の発端は今から約30分程前のことだった。いつも通り生徒会室で俺達が仕事をしていた時、突然ガラッとドアが開き、姉さんが入って来た。

そのまま何も気にとめる事もなくホワイトボードに記入を始めた。

そして出来上がったものを見ると、ホワイトボードにはボランティア参加決定と書かれていた。

何の事を言ってるのか俺達にはさっぱりだった。姉さんの方に視線を送ると、早く話しかけろと言わんばかりのオーラが溢れ始めた。

このまま放っておくと後で何されるのかわからないので仕方なく姉さんに質問をすることにした。


「なぁ姉さん、これどう言うことなんだ?」

「よく聞いてくれたわね!」

「これは町内のゴミ拾いをしようっていうボランティアなの。毎年三年生の人から選んでやってるのよ」

「てことは去年亜衣さんもやったのか」

「えぇ、そうよ。それで今年は優達の中から選ぶのだけど、生徒会長である優は確定だから後一人、誰が来るのかしら?」

「「「それは私が・・・え?」」」

「七海は来ないのか?」

「あ、わ、私はその日実家に帰らないといけなくて」

「あー、それは仕方ないなぁ」

「それじゃあ、誰が優とやるか決めてくれない?決まったら私のところに来てね。それじゃばいばーい」


そして言い合いが続き、今に至る。

真面目にボランティアに取り組みたい燐と結衣。優と一緒に活動したいと張り切っている玲狐。

玲狐だけが目的がずれている為、会話が成り立たなくなって来ていた。

まずいな、このままだと何も決まらずに終わるかもしれない。そんなのは良くないならばここで・・・


「な、なぁ3人ともここは正々堂々とじゃんけn・・・」

「はーい、最後の一人決まったから今日は解散していいよ〜」

「「「「え、決まった・・・?」」」」

「うん、クレアちゃんって子が志願してみたいで」

「クレアだと!?」

「で、でもこれは生徒会じゃないとダメなんじゃ・・・」

「私三年生の中から選ぶってしか言ってないわよ?」

「そ、そういえば確かに・・・」

「ま、そういうわけだから優、当日はよろしくね!!」


戻って来たかと思えばまたどこかに消えていく。

本当に姉さんは何をしようとしたんだ?でも、さっきの言動から考えると姉さんはクレアのことをあんまり知らなそうだな。

まぁ今度時間があったら紹介するか。にしてもクレアと二人なんて久しぶりだな。何事もないといいんだが・・・

お読みいただきありがとうございました。

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