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第128話 破天荒な修学旅行1日目

色々と争いはあったが、無事に沖縄に着いた。

空港内で各クラスが点呼を取り全員揃っているかを確認する。


「よし、全員揃ったな。それじゃあこれから首里城に向かうぞー。一組から順にバスに乗ってくれ」


って、またバス移動か。まぁ、距離があるから仕方ないんだろうけど隣が奏蘭さんってのがなぁ・・・

一瞬だけ奏蘭さんの方を見ると、携帯で何かやり取りをしていた。

先生達の間で何かやることでもあるのか、その時はそう思っていた。

その間バス内はというと、カラオケ大会で盛り上がっていた。

各々が自分の好きな曲を歌い、時にはデュエットで、時には合唱したりと大いに楽しんでいた。

そしてそれはもちろん玲狐達も例外では無かった。


「はいはーい、次は私玲狐が燐ちゃんと一緒に歌いまーす!!」

「ち、ちょっと!そんなの聞いてないわよ!!」

「えー、一緒に歌おうよ〜」

「・・・そういえば、燐って確か」

「うん、物凄い音痴だよ。耳栓いる?」

「燐には悪いけど、貰っておきます」

「あの子、それさえなければねぇ・・・」


結果から言うと、玲狐が歌い出した時はみんな盛り上がっていた。でも、燐が歌い出した瞬間場が凍りついた。

無理もないだろうな、燐の歌声は正直俺も苦手だからな。

燐はそれを自覚しているのに、玲狐がそれに一切気づいてないので、周りに甚大な被害を及ぼす。

その後はみんなテンションが下がりっきりでカラオケどころでは無かった。

そんな事件があってから数十分、目的地の首里城に到着した。


「わぁ、ねぇ見てみて優くん。すごく綺麗な色してるね」

「えぇ、とても美しいです」

「あぁ、すごいな。これが現物で見られたらもっと楽しかっただろうに・・・」

「優くん!せっかくの雰囲気が台無しだよ!!」


そう、まさかの首里城が現在工事中だったので現物を見ることが叶わなくなっていたのだ。

正直すごく残念だが、工事ならば仕方ない。仕方ないのだが、せめてもう少し日付を遅くしても良かったのではないか?

そう思いながら首里城を後にした。

首里城の見学を終え、ホテル内に荷物を置くことになったのだが俺だけ個室に案内された。

と言うのも、俺のクラスの男子の人数が15人で、一部屋が七人ずつしか入れないので見事俺が弾き出されてしまったのだ。

なので特別措置として俺だけ個室になったのだ。

みんなからは羨ましがられたが、クラスのみんなでワイワイしながら寝るという行事がこなせないのはなかなか痛い。

仕方ないので、俺は部屋で風呂を済ませた後そのまま眠りについた。

明日海のイベントがあるからそれに備えて早く寝るだけで、別にさみしいわけじゃないからな!!

お読みいただきありがとうございました。

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