表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/172

第117話 破天荒なサプライズ計画

俺は最近とある事に関して悩んでいる。そう、姉さんの事でだ。

最近俺は、姉さんに振り回されてはとばっちりを食らったりしている。

これを何回もやられると流石に少しイラっとくるというか・・・

だから今回、姉さんに少しお灸を据えてやろうという事で何かドッキリ的なものを仕掛けたいと思った。

そこで、俺はとある四人に協力を申し込んで部屋に集まってもらった。


「という訳だから、力を貸してください!」


そう言い俺が頭を下げたのは、玲狐、燐、美玖そして奏蘭さんの四人だ。


「い、いきなり土下座されても困るよ!」

「そうですよ、頭を上げてください」

「でも、お姉ちゃんにドッキリかぁ」

「璃亜ちゃん結構勘が良いからすぐに気付かれちゃうかも」

「それは俺も充分分かってる。だから、ドッキリの裏でサプライズの準備もする」

「へぇ、面白そうな事考えるわね」

「私たちは何をすればいいの?」

「あぁ、それはだな・・・」


俺は誰にも聞こえない様に紙に書きながら小さな声で今回の計画を説明をした。

あえてバレる様に仕向けるドッキリなんてやった事はないが、二重に仕掛けておいた方が姉さん相手にはやりやすい。


「こんな感じなんだが、どうだ?」

「すごくいいと思うよ!」

「えぇ、さすが優さんです」

「でも、ここはちょっと変えたほうがいいんじゃないかしら」

「あ、なるほど・・・」

「お兄ちゃん、これも」

「おぉ、確かにそうだな!」


色々な指摘と提案を受け、ついにサプライズ計画が完成した。

後は各自で準備をするだけだ。


「それじゃあ決行は明後日の昼からで」

「喜んでくれるといいね〜」

「きっと喜んでくれると思いますよ」

「璃亜ちゃんの事だし泣いちゃうかもね」

「あー、お姉ちゃんならあり得そうかも」


さて、俺の方は今から準備を進めておかないとな。まずは母さんに説明してからだな。

優がリビングに行くと七海と母さんが二人で昼食を作っていた。七海も居たのはラッキーだったな。


「母さん、それと七海。二人に協力してほしいことがあるんだが・・・」

「・・・へぇ、いいわよ。お母さん頑張っちゃうわ!」

「わ、私も力になれるなら精一杯頑張ります!」

「二人ともありがとう!」

「ところで、お昼どうするの?」

「あー、俺は今から用事があるから後で食べるよ」

「分かったわ」


後は、あの人達にも話をしておかないとな。

家から歩くこと、数十分優は豪邸の前に立っていた。相変わらずでかいなぁ、一向になれる気がしないな。

そう思いながら、チャイムを鳴らす。


『はい、どちら様でしょうか』

「あ、榊原優です。里菜さんに用事があって」

『あぁ、優さんでしたか。どうぞお入りください』


すんなり入れたけど、大丈夫なのか?これ。

いや、でも聞こえて来た声が菜々さんだったし、俺って分かってすぐ開けたのかな。


「やっほー、優くん」

「あ、こんにちは里菜さん」

「で、私に用事って何かな?」

「実はですね明後日に・・・」

「ほうほう、なるほどね。うん、もちろん大丈夫だよ!」

「本当ですか!?」

「どうせなら私も手伝ってあげるよ。暇だしね」

「助かります!」

「・・・何かあったの?」

「あら、亜衣。ようやく起きて来たのね」

「お、おはようございます」

「あ、おはよう・・・って、なんであなたがここに!?」

「ちょっと里菜さんに頼み事があって」

「起きて来たなら丁度いいわ。あなたも手伝って」

「え、えぇ・・・って、何すればいいのよ」

「明後日にちょっと楽しいことをするための準備よ」


何はともあれ強力な助っ人がどんどん増えてきたな。これならきっと大成功間違いなしだ!

いやぁ、今からでも姉さんの驚く顔が眼に浮かぶぜ。

お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ