表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒き夢の此処へ  作者: のえる
3/6

全ての始まり三羽

魔王は、何度も何度もフフ・ヤガーンに幻を見せた、




懐かしいまあま<愛恵>と健一の姿。












フフ・ヤガーンの目の前に浮かんでいる映像は、


眠ったままの愛恵の全身には呪いの紋が浮かび


激しく痙攣を起している映像だった。




「おとおたま<お父様>・・おとーたま<お父様>・・


ケンチ<健一>・・と・・まあま<愛恵>がぁ・・・!!」




慌てたような健一が愛恵に駆け寄り何かを叫んでいる。


フフ・ヤガーンの小さな手が、空中に映された


愛恵と健一の映像に向かって伸ばされる。




「いやぁ・・・・・フフのまあま<ママ=愛恵>(な)の・・・


おえがい<お願い>やめぇーー!」


フフ・ヤガーンの丸い頬っぺたから大粒の涙が零れ落ちる。










僕の言う事聞かないと・・・本当にやっちゃうよ




君のママがああなるのは、君のせいだよ




深紅の魔王は、フフ・ヤガーンの耳元で囁く、




フフ・ヤガーンの心が傷つくように。






あはは・・・・・もっとその醜い泣き顔を見せてよ




もっと傷ついて心が血を流す姿見せてよ






フフ・ヤガーンは、小さな漆黒の羽を震わせて




「だれか・・・だれか・・たしゅけて・・、


おとーたま<お父様>、ケンチ<健一>、


カオンぱあぱ・・・・ぱあぱぁ・・!」




もはや掠れてしまった声で叫んだ。












フフ・ヤガーンは、綺麗な小鳥として




魔王に飼われていたけれど、




銀色の大きな鳥籠に飼われているのは、




銀の髪の綺麗な魔王妃だった。




フフ・ヤガーンがお父様と呼ぶ、ザラドが




世話を任されているのを手伝って




時々正気に戻る、狂気の魔王妃の傍にいるのが




フフ・ヤガーンにとって少しだけ癒しだった。








「私の愛しい子・・・・私だけの愛しい我が子




私のルイド・・・・・その銀の髪も緑の瞳も愛しい・・・」




「・・・・おきさきしゃま・・・・また、まおうじしゃまのこと・・・




わかしゃまのこと、いってるの?・・・・




あいたいよね?・・・・・




フフも、まあま<愛恵>や




ケンチ<健一>にあいたいなぁ・・・・。」




鳥籠の檻ごしにギュッと引っ付くと、




優しい微笑みで、魔王妃は、




フフ・ヤガーンの髪を撫ぜてくれた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ