俺達4人の恋模様 [8話]
早めに上げまーす。
これからは毎週日曜に間に合うよう頑張ります。
ぜひ、チェックしてね。
それではどうぞ。
-[信二目線]-
狩延に着くと俺は1回家に帰り数学の参考書を取ってから駅前の蒼葉へ向かった。
そして俺は3人を探した。
すると、3人が4人席に座って話しているのが見えた。
どうやら注文はまだしてないみたいだ。
そして俺は晴哉の隣に麗と向かい合うように座った。
「ごめん、待たせちゃったね」
「いやいや、そんなに待ってないよ。じゃあ、注文受ける?俺呼ぶよ?」
「「「おっけー」」」
そしてそれぞれが注文を取った。
ちなみに、ここの店はコーヒーが1杯500円でお代わりが250円になるシステムでお得なので、コーヒーが苦手な麗以外は皆これを頼んでいる。
ちょっとすると注文の品が運ばれてきた。
すると、
「はい、麗、ムースあげる」
「ありがと。私のケーキもあげる」
「ありがと」
「美咲、俺にも少しくれよ」
「まあ、いいよ。はい、アーン」
「おお、うまいなこのムース」
「店員なのに食べたこと無かったの?」
「このムースはね」
「へ~、こんなに美味しいのに、勿体無い」
「俺はいつものコーヒーとサンドイッチのセットで満足なの。そうだ、サンドイッチあげるよ。アーン」
「うん、やっぱり美味しい」
こんな感じでなんか微笑ましい光景だなぁとか思って3人を見つめていたら美咲が、
「あれ、麗、信二が物欲しそうな目でこっち見てるよ。ケーキあげたら?」
と言った。
俺は実際ケーキが欲しかったので
「麗、一口ちょーだい」
と言った。
するとなぜか麗は真っ赤になって、
「無理無理、絶対無理///」
と言った。
「えー、俺のアップルパイもあげるからさ。ね?」
「えぇ、だって、恥ずかしいよ///」
「え?何が恥ずかしいの?」
「だって、ほら、その、えっと、、、
俺には何が起きているのかわからなかったが、
「麗、アップルパイ好きなんでしょ。さっさとやりなさい」
「そうだぞ麗。俺達だってやったんだから」
この二人にはわかるらしい。
「えぇ、やっぱり私には無理だよぉ」
その時、美咲は麗に何か耳打ちした。
すると麗はさらに真っ赤になって、ワナワナし始めた。
「麗、さっさとやっちゃいなさい。私だって最初は恥ずかしかったんだから」
「、、、、、わかった///」
くれるのかな、と思い麗の皿にてを伸ばそうとしたその時、
「、、じゃあ、信二、はい、アーン///」
とフォークに刺した一口分よケーキを差し出してきたのだ。
まったく予想して無かった俺は当然テンパり、
「え、あ、そういうことだったのか///」
と固まってしまった。
てか、恥ずかしがってる麗可愛すぎ。
顔真っ赤だし、少し涙目でうるうるしてるし。
なんてマジマジと顔を見ていたら、
「し、信二、やっぱり嫌だった?ごめんね。もう二度とやらないから」
「いやいや、全然嬉しいよ。ただ、ちょっと驚いただけ。じゃあ、ケーキ貰うね」
早口で言い切りパクっとケーキを食べた。
そして、俺は戸惑いながらも
「じゃあ麗にもこれ、アップルパイあげるよ。じゃあ、はい、アーン///」
「えっ!いいの、あ、ありがとう///」
そう言うと麗は可愛らしくパクっとアップルパイを食べた。
その後の麗の幸せそうな可愛い顔は俺の脳裏に焼き付いた。
-[麗目線]-
私は今とてもヤバイ状態です。
信二のケーキちょうだいのことばを勝手に勘違いしちゃって、一人で照れちゃって、さらには美咲と晴哉がアーンしなと急かしてきて、メチャメチャテンパってます。
やっぱり恥ずかしな、あんなこと。
うん、やっぱり辞めとこうらそんなことするの。
そう決心したその時美咲が耳元で
「実は私、将棋部の美人な先輩に信二君紹介してって頼まれちゃったんだよね。信二人気あるから早くしなきゃ盗られちゃうよ」
と囁いた。
私はそれを聞いてかなり焦った。
人気があることはずっと前から知ってたけど、そんなことを言われるとどうしても動揺してしまった。
そして私はある決意をした。
砕けてもいいから当たってみようと。
そして、
「、、じゃあ、信二、はい、アーン///」
言ってしまった。
うわ、信二固まってるし。
メッチャ見てくるし。
やっぱり駄目だったか。
「し、信二、やっぱり嫌だった?ごめんね。もう二度とやらないから」
やっぱりショックだな。
なんて思ってたら、
「いやいや、全然嬉しいよただ、ちょっと驚いただけ。じゃあ、ケーキ貰うね」
そう言うと信二は私のフォークからケーキを食べた。
私には信二がとても幸せそうに見えた。
私はこの顔を絶対忘れないだろう。
-[美咲目線]-
「晴哉、あっちの席行くわよ」
私は信二と麗がイチャイチャしてる時に晴哉にはなしかけた。
「おう」
そして私と晴哉は信二と麗にことわってから席を移動した。
二人用の席に向かい合って座ると、
「ちょっと相談なんだけどさ」
と話を始めた。
「私、本当に早くしないとマズイと思うんだよね」
「まあ、そうだよな。二人共モテるし。俺、この前部活の先輩から麗紹介してって言われたし」
「やっぱり?私も信二紹介してって結構言われるんだよね」
「そっか、、、じゃあ、信二に早くするように言っておくか」
「私はもう麗にそんな感じのこと言ったわよ」
「そっか、これで上手くいくといいけどね」
「そうね。まあ、とりあえずあっちは二人に任せて勉強始めましょ」
「それもそうだな。先生、まずは英語でお願いします」
「先生って、やめてよ」
「だって、教えてもらうんだし。ね、先生?」
「まったく。じゃあ、そのテキストの236ページ開いて。そしたら、、、、、」
こうして私達は勉強モードに入った。
読んでいただきありがとうございました。