俺達4人の恋模様 [7話]
ぎりぎり日曜日です。
もっと上げたいのにな、、、
それではどうぞ。
-[晴哉目線]-
俺達は座って静かにしていた。
…………そうだ、皆の家の事情について話すのを忘れてた。
まず、日向線の急行停車駅になぜ狩延が入っているかについて話しておこう。
狩延駅以外の急行停車駅はどこもターミナル駅だが、狩延はターミナル駅でもないのに急行が停まる。
なぜかというと、狩延駅周辺がお金持ちの住む街だからだ。
狩延駅周辺には立派な高層マンションやショッピングセンターが立ち並び、少し駅から離れると大きな一軒家が立ち並んでいる。
つまり、狩延というのは全国的にも有名な富裕層の住む街なのだ。
そうなると必然的に電車の利用客が増え、急行停車駅になったという訳だ。
つまり、嫌味っぽくなってしまうかもしれないが、俺達は皆金持ちの家の子供ということだ。
ここからは各々の家について詳しく話そうかな。
まずは、俺の家についてかな。
俺の家は駅から徒歩5分の所にあ、その辺の家だと平均的な大きさの一軒家だ。
俺は1人っ子で両親との3人暮らしだ。
ちなみに、父親と母親は世界的に有名なデザイナーで、都内のビルに事務所を持っている。
仕事がいつも忙しく、事務所で泊まってることもしばしばあり、俺は基本放任されている。
俺の両親はいわゆる、放任主義ってやつだな。
次は美咲の家についてかな。
美咲にはお姉さんがいて、両親と合わせて4人暮らしだ。
そして美咲の家は将棋関係の事務所をやっている。
なんで将棋関係かって言うと、美咲の父親がプロ棋士だからだ。
ちなみに、棋聖のタイトルを持っている程の実力者だ。
そして、その関係からか美咲の家はそっち方面の事務所を立ち上げ、家の一角を事務所にしている。
住んでる家は、この辺でも相当大きい和風の家だ。
まあ、美咲の部屋やリビングは洋風だけどね。
そして、俺の家の隣が美咲の家になっている。
まあ、美咲の家の大きな庭によって家と家の間に大分距離があるけどね。
ちなみに、美咲の庭にそのとき4歳俺が勝手に侵入し勝手に遊んでいたら、そこに美咲が現れ、一緒に遊んだことが俺達が知り合ったきっかけだ。。
まあ、今はそんなことしないけどね。
家に入るときは玄関から堂々と入っていくからね。
つまり、親公認のカップルって言うことだ。
あいつの家の父親は将棋の棋士というイメージとは裏腹に親しみやすいハイテンションな人だ。
俺はいつも振り回されてるね。
母親は物静かで、大和撫子という言葉がピッタリなキレイな人だ。
次は信二の家かな。
信二は駅前の高層マンションの28階に住んでいる。
まあ、最上階だな。
かなりの高級マンションで、プールやジムがマンション内に入っている。
俺らの中だとあいつの家が一番裕福なのかな。
そんなにお金持ちなのはなぜかというと、父親が起業したit企業が成功して、今や世界中に股をかけるほどの企業の社長になったからだ。
それなのに信二の家の人達は庶民感覚な感じで親しみやすいんだよね。
普通にコンビニとかファミレスとか行くし、まあとりあえず、ものすごいお金持ちなのに、そういう感じがあまりないんだよね。
最後に麗の家についてだな。
あいつの家は川瀬病院を営んでいる。
かなり大きな病院で、この辺の住民は皆そこに通って、駅前にある富裕層向けの病院だ。
ちなみに、病院の外観は完全にビルだ。
また、川瀬一家はそのビルの最上階に住んでいて、兄と弟と両親との5人暮らしだ。
富裕層向けの病院ということもあり内装にこだわっていて、さらには最先端の治療に対応していて、まあ、凄く立派な病院だ。
俺は何度も行ったことがあるが、その度に何から何まで揃っていることを実感し、圧倒される。
いろいろな科があり、俺はそこで生まれた。
つまり、地域に欠かせない富裕層向け万能病院だ。
あいつの家の両親は少し過保護な感じがするかな。
まあ、そんなに厳しくはないかな。
そして俺達4人はこれまた富裕層向けの中学で、中学1年の時に同じクラスで出会った。
そして高校はこの辺で1番施設が充実した進学校を選び、めちゃめちゃ勉強して無事に受かった。
紹介はこんな感じかな。
-[美咲目線]-
ふと視線を晴哉に向けるとボーッとしていた。
なんか考え事してるのかな~とか思って見つめていると、
「あらあら、見つめちゃって」
と麗に冷やかされた。
「そんなに見つめてないってば///」
「照れてるし」
「そ、そんなことより、信二と上手くやれるように作戦練るわよ」
「え、高校受験の時みたいに皆でわいわいやればいいでしょ」
「だめ、それじゃあ進歩しないじゃん」
「えー、じゃあ、どうするの?」
「そりゃ勿論二人きりで勉強」
「えぇ、それができないから美咲き一緒に勉強してって頼んだのに」
「残念でした。私は晴哉と勉強します」
「そんな」
「まあ、二人きりで頑張ってね」
「いやいや、無理無理。テンパる。絶対」
「それを乗り切らなきゃ進歩しないじゃん。せめて、二人きりの状態に慣れるのよ。今日はそのためのチャンスじゃん。これを逃してテストが終わったら、信二はサッカー漬けの冬休みに突入しちゃって、一緒にどっか行くとか出来なくなるのよ」
「そっか、、、」
そうよ麗、今頑張らなきゃ次のチャンスは年明けになっちゃうのよ。
美咲は勝手に目標を決めた。
冬休み前に麗と信二をカップルにすると。
読んでいただきありがとうございました。