表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺達4人の恋模様   作者: 式波
3/12

俺達4人の恋模様 [3話]

どつも。

これから1ヶ月ぐらいは毎週日曜日に投稿します。

それではどうぞ。

 -[信二目線]-


着いたか。


「信二ちょっといい?」

「、、、あっ、うん」


俺はタチハルと一緒に、美咲と麗から離れ、歩き始めた。


「どうした?約束できた?」

「まあ、できたことには出来たけど」

「なんかやらかしたか」

「うん、実は、カクカクシカジカ」

「おお、それはそれは」

「ニヤニヤすんなよ。こっちは嫌われたらどうしよう。とか、勉強一緒にできなくなったらどうしよう。とか、真剣に心配してんだよ」

「まあ、落ち着けって。とりあえずさ、勉強会の約束できてよかったじゃん」

「それは、まあ」

「よし、だったら、今やるべきことは後悔することよりその勉強会を成功させ、うまくくっつくようにすることだろ」

「いやいやいや、俺、もう無理だ。絶対嫌われた。もうやだ」

「なんでそう思うの?」

「だって、その後カレイはずっとこっち見てくれないし。それって、顔すら合わせたくないってことでしょ?やっぱり嫌われたんだよ」

「ちょっと待て信二、こうも考えられるぞ。その逆のパターンの場合もだ」

「それって、どういうこと?」

「つまり、麗は恥ずかしくて信二の顔を見られなかっただけってことだよ。だって、麗だって、一緒にいられてよかったって言ったんだろ?それって、かなり恥ずかしいセリフだよ。だから、信二の顔を見れなくなったんだよ」

「そんなわけないだろ。麗は俺のことなんかなんとも思ってないさ」

「でも、嫌がられたわけじゃないんだろ?だったら、そんなネガティブにならないで、むしろポジティブに捉えようよ」


なんだか、タチハルからそう言われると、不思議とそんな気もしてしまう。

いや、ないないない。

麗に限ってそんなね、


そう思って麗の方を見た。

すると、目があってしまった。


///////

///////


2人の間に気まずい空気が流れた。


-【美咲&麗サイド】-

 -[麗目線]-


駅で電車を降りてしばらくたったし、気持ちが落ち着いたから美咲に相談しようかな。


「美咲、聞いてよ。はぁ、最悪だ」

「どうしたの?麗」

「じつはさ、カクカクシカジカ」

「やったじゃん。勉強会の約束できて

「ちょっと、真面目に話聞いてた?それどころじゃないよ。絶対嫌われたよ。あー、もう嫌だ。顔も合わせてくれないんだよ?嫌われたに決まってるよー」

「麗、落ち着いて、私の話聞いてね」

「うん」

「多分だけど、信二はその言葉聞いて嬉しかったんだと思うよ」

「えっ」

「それで、恥ずかしくなって顔見れなくなっちゃったんだと思うよ。だから、気に病むことないって」


それって、私の思いが受け入れられたってこと?


「いやいやいや、ないないない。絶対、ありえない」

「とにかく、勉強会を成功させるのよ。ファイト。私と晴哉は応援してるからね」


そんなこと言われたって、、、困っちゃうね。

てか、信二の気持ちが知りたいな。

そう思って信二の方を見た。

すると、目があってしまった。


///////

///////


二人の間に気まずい空気が流れた。




 -[晴哉目線]-


もう少しで学校だな。

そういえば、と美咲に話しかけた。


「美咲、今日も弁当作ってくれたの?」

「勿論。じゃないと、晴哉はどうせ学食の揚げ物丼でしょ。あればっかりじゃ体に悪いわよ」

「そうかな」

「当たり前よ、唐揚げ3個と巨大メンチカツとハーフサイズとんかつとコロッケなんて、しかも、野菜がキャベツしかないだなんて」

「でもさ、旨くて安くていっぱい食えてお得なんだよなあれでたったの550円なんて、信じられないよ」

「あらそうですか、だったら私の作った弁当じゃなくてそっち食べればいいじゃない」


ありゃりゃ、なんか美咲を怒らせてしまった。

ここは、上手く機嫌直して貰わないとな。


「いやいや、俺は美咲の作った弁当の方が断然いいんだよね。なんたって、すごくおいしいからな。弁当のほうが」

「あらそう?」

「とくに美咲の卵焼きは最高だね。あれがあるだけで午後の授業頑張れるもん」

「そうかな//」

「あと、美咲特製のミートボールも大好きだな。とにかく、俺は美咲の弁当の方が好きなの」


そこに信二がひょこっと口を挟んだ。


「え、みっきーの弁当ってそんなに旨いのか。おい、タチハル、俺にも少しくれよ」

「は?絶対やらん」

「なんだとおい。羨ましいぞ、お前。彼女がいるからって調子にのるなよコノヤロー」


そうだ、ここはちょっとイタズラしてやろう。


「お前も彼女作ればいいだろ。そういえば、好きな人がいるとかなんとか、、、」

「お、おい、お、お前、何言ってんだよ。おい、逃げるな。まてゴラァ」


うわ、こいつガチで追いかけてくるし。

ぎゃぁぁぁぁぁ


「俺に勝てると思ったの?」

「痛い、ギブギブ、ごめんって」

「ミートボール一個で許してやる」

「は?絶対やらんぞ、好物なんだ、、、ぎゃぁぁぁぁぁ、もうやめて、わかった、わかったら」

「約束だからな」


そして、信二が、小声で話かけてくる。


「お前、麗の前であんなこと言うなよ」

「好きな人がいるのは事実だろ?」

「だけど、それをその人の前で言うなよ。恥ずかしいじゃん」


あれ、なんかこいつ、カワイイな。


「お前はさ、俺に貰うんじゃなくて麗に弁当作ってもらえよ。そのためにも、麗を頑張っておとせよ」

「タチハルのばか」


そうこうしているうちに、学校に着いた。









読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ