俺達4人の恋模様 [3話]
どつも。
これから1ヶ月ぐらいは毎週日曜日に投稿します。
それではどうぞ。
-[信二目線]-
着いたか。
「信二ちょっといい?」
「、、、あっ、うん」
俺はタチハルと一緒に、美咲と麗から離れ、歩き始めた。
「どうした?約束できた?」
「まあ、できたことには出来たけど」
「なんかやらかしたか」
「うん、実は、カクカクシカジカ」
「おお、それはそれは」
「ニヤニヤすんなよ。こっちは嫌われたらどうしよう。とか、勉強一緒にできなくなったらどうしよう。とか、真剣に心配してんだよ」
「まあ、落ち着けって。とりあえずさ、勉強会の約束できてよかったじゃん」
「それは、まあ」
「よし、だったら、今やるべきことは後悔することよりその勉強会を成功させ、うまくくっつくようにすることだろ」
「いやいやいや、俺、もう無理だ。絶対嫌われた。もうやだ」
「なんでそう思うの?」
「だって、その後カレイはずっとこっち見てくれないし。それって、顔すら合わせたくないってことでしょ?やっぱり嫌われたんだよ」
「ちょっと待て信二、こうも考えられるぞ。その逆のパターンの場合もだ」
「それって、どういうこと?」
「つまり、麗は恥ずかしくて信二の顔を見られなかっただけってことだよ。だって、麗だって、一緒にいられてよかったって言ったんだろ?それって、かなり恥ずかしいセリフだよ。だから、信二の顔を見れなくなったんだよ」
「そんなわけないだろ。麗は俺のことなんかなんとも思ってないさ」
「でも、嫌がられたわけじゃないんだろ?だったら、そんなネガティブにならないで、むしろポジティブに捉えようよ」
なんだか、タチハルからそう言われると、不思議とそんな気もしてしまう。
いや、ないないない。
麗に限ってそんなね、
そう思って麗の方を見た。
すると、目があってしまった。
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2人の間に気まずい空気が流れた。
-【美咲&麗サイド】-
-[麗目線]-
駅で電車を降りてしばらくたったし、気持ちが落ち着いたから美咲に相談しようかな。
「美咲、聞いてよ。はぁ、最悪だ」
「どうしたの?麗」
「じつはさ、カクカクシカジカ」
「やったじゃん。勉強会の約束できて
「ちょっと、真面目に話聞いてた?それどころじゃないよ。絶対嫌われたよ。あー、もう嫌だ。顔も合わせてくれないんだよ?嫌われたに決まってるよー」
「麗、落ち着いて、私の話聞いてね」
「うん」
「多分だけど、信二はその言葉聞いて嬉しかったんだと思うよ」
「えっ」
「それで、恥ずかしくなって顔見れなくなっちゃったんだと思うよ。だから、気に病むことないって」
それって、私の思いが受け入れられたってこと?
「いやいやいや、ないないない。絶対、ありえない」
「とにかく、勉強会を成功させるのよ。ファイト。私と晴哉は応援してるからね」
そんなこと言われたって、、、困っちゃうね。
てか、信二の気持ちが知りたいな。
そう思って信二の方を見た。
すると、目があってしまった。
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二人の間に気まずい空気が流れた。
-[晴哉目線]-
もう少しで学校だな。
そういえば、と美咲に話しかけた。
「美咲、今日も弁当作ってくれたの?」
「勿論。じゃないと、晴哉はどうせ学食の揚げ物丼でしょ。あればっかりじゃ体に悪いわよ」
「そうかな」
「当たり前よ、唐揚げ3個と巨大メンチカツとハーフサイズとんかつとコロッケなんて、しかも、野菜がキャベツしかないだなんて」
「でもさ、旨くて安くていっぱい食えてお得なんだよなあれでたったの550円なんて、信じられないよ」
「あらそうですか、だったら私の作った弁当じゃなくてそっち食べればいいじゃない」
ありゃりゃ、なんか美咲を怒らせてしまった。
ここは、上手く機嫌直して貰わないとな。
「いやいや、俺は美咲の作った弁当の方が断然いいんだよね。なんたって、すごくおいしいからな。弁当のほうが」
「あらそう?」
「とくに美咲の卵焼きは最高だね。あれがあるだけで午後の授業頑張れるもん」
「そうかな//」
「あと、美咲特製のミートボールも大好きだな。とにかく、俺は美咲の弁当の方が好きなの」
そこに信二がひょこっと口を挟んだ。
「え、みっきーの弁当ってそんなに旨いのか。おい、タチハル、俺にも少しくれよ」
「は?絶対やらん」
「なんだとおい。羨ましいぞ、お前。彼女がいるからって調子にのるなよコノヤロー」
そうだ、ここはちょっとイタズラしてやろう。
「お前も彼女作ればいいだろ。そういえば、好きな人がいるとかなんとか、、、」
「お、おい、お、お前、何言ってんだよ。おい、逃げるな。まてゴラァ」
うわ、こいつガチで追いかけてくるし。
ぎゃぁぁぁぁぁ
「俺に勝てると思ったの?」
「痛い、ギブギブ、ごめんって」
「ミートボール一個で許してやる」
「は?絶対やらんぞ、好物なんだ、、、ぎゃぁぁぁぁぁ、もうやめて、わかった、わかったら」
「約束だからな」
そして、信二が、小声で話かけてくる。
「お前、麗の前であんなこと言うなよ」
「好きな人がいるのは事実だろ?」
「だけど、それをその人の前で言うなよ。恥ずかしいじゃん」
あれ、なんかこいつ、カワイイな。
「お前はさ、俺に貰うんじゃなくて麗に弁当作ってもらえよ。そのためにも、麗を頑張っておとせよ」
「タチハルのばか」
そうこうしているうちに、学校に着いた。
読んでいただきありがとうございました。