俺達4人の恋模様 [2話]
2話目です。
それではどうぞ。
-【晴哉&美咲サイド】-
-[晴哉目線]-
「これで信二がうまくやれればいいんだけど」
「そう上手くいくかしらね」
「麗の方はどうだった?動きそうな気配ない?」
「全然、今まで通りね。告白する勇気と、告白して成功する自信がないみたいよ」
「そっかー。あーーー、信二が勇気出してさっさと告ればいいんだけど。遅すぎだろ。中学の頃からずっと一緒にいて、お互いに好きなのにそれに気付かなくて、いまだに告白してないって」
「晴哉だって私をさんざん待たせたでしょうが。このばか」
「まあそうだけどさ、、、」
「何偉そうに言ってるのよ。そんなんじゃ友達に嫌われるわよ」
「うっせー。これでも友達は多いほうなんだ」
「はいはい、でも、晴哉が人のこと言える立場じゃ無い事には変わりないわ」
「美咲だってずっと一緒だったのに全然告ってこなかったじゃん」
「そうね。でも、晴哉みたいに上から目線の事を言ったりしてないからね」
「むーーー。でも、 告白したらいいのにっ ぐらいは美咲も思ってるでしょ?」
「それはそうね」
「そうすれば、俺達みたいに幸せになれるのにねー、美咲?」
「ばか、なんてこと言うのよ」
ちょっとからかってみようかな。
「えっ?じゃあ、今付き合ってて幸せじゃないの?楽しくないの?」
「それは、、、」
「もしそうなら、俺達別れた方g」
「ちょっ、ちょっとまってよ、別れるとか言わないでよ。その、えーっと、、、、、、あんたのこと好きだからさ///一緒にいられて幸せだから///」
「そっか。よかった。美咲は可愛いな」
「ううぅぅ。晴哉のいじわるぅ」
「よしよし(髪を撫でる。)」
美咲のツンデレはわかりやすくて可愛いなぁ。
-[美咲目線]-
ああ、もう、晴哉のばか。
恥ずかしいじゃない。
でも、こうして晴哉に髪撫でられてるとなんだか幸せだな。
って、こんなこと思ってる場合じゃないわ。
電車の中でこんなことしてたら、ただのバカップルになっちゃう。
それだけは勘弁だわ。
「このばか//、調子乗ってんじゃないわよ//。いつまでそうしてるつもり、やめなさいよ///」
「おお、悪い悪い。なんか、幸せだなーって思ってさ」
ドキッ///
「なんだ、そんな嫌だったか?顔真っ赤だぞ」
「晴哉のせいでしょ、このばか///」
「ごめん、もうやらないから、許してよ」
えっ?もうやってくれないの?そんなの嫌だーー
「いや、別に嫌だったわけじゃなくて、それはその、人の目の前でやって欲しくないだけであって、だから、その、えーっと///、」
「ふふふっ、わかったよ、じゃあ、2人きりの時沢山やろうね」
もう、晴哉のばか///
-【信二&麗サイド】-
-[信二目線]-
タチハルめ、後で覚えとけよ。
それはそうと、これは、気まずい。
くそー、さっきタチハルにあんな事言われたからどんなこと話せばいいかわかんないじゃん。
いつも通りでいこう、いつも通りなんか話してればいいはずだ、、、
くそー、いつもどんなこと話してたっけ。
あーもう、全部タチハルのせいだ。
「とりあえず、俺達はここ座るか」
「、、、、、、」
「おーい、カレイ?どうした?」
「、、、あっ、いや、なんでもない。そうだね。座りましょ」
「おう」
-[麗目線]-
やばやば、信二が話しかけてきてるのにボーっとして気付かなかったじゃないの。
あーもう、美咲が変なこと言うからだ。
でも、、、信二が他の女の子と付き合っちゃうのは嫌だなあ。
かといって、私なんかじゃ信二に振られちゃうだろうしな。
うーーーー、どうしよう。
「そういえばカレイ、勉強教えてくれるの?」
そうだった、どうしよう。勉強教えてあげたいけど、私なんかでいいのかな。
そういえば美咲は、これがチャンスとか言ってたっけ。
えーーーー、なんか変なこと考えちゃうな///
でも、これがきっかけでもっと信二と一緒にいられるようになったら、、、嬉しいな。
それに、美咲ちゃんたちは協力してくれてるし。
たまには少しらしくないことしてもいいよね?変じゃないよね?
ここは、オッケーしとこうかな。
「私でよければ全然いいよ」
「お、マジで?」
「うん」
「、、、、、じゃあ、お言葉に甘えて、お願いしますわ」
「うん」
やったーーー、勉強会の約束ができた。嬉しい///
よし、早速美咲に報告して相談に乗って貰おう。
-[信二目線]-
おお、やったーーー、勉強会の約束ができた。
カレイもそんなに嫌そうじゃなさそうだし、よかった。
これはもしかしたらチャンスなのかな?
でもなー、カレイの気持ち全然わかんないからなぁ。
ここは、、、、仕方ない、晴哉に相談するか。
「ところで、カレイは俺なんかと勉強しても大丈夫なの?学年8位なのに、学年で平均な順位の俺なんかと勉強一緒にして」
「全然大丈夫だよ。それに、私達の高校で学年の真ん中の順位なら、全国的に見たら十分頭がいい部類に入るって」
「じゃあ、その中で8位だったカレイは天才ってことだな」
「そんな意味で言ったんじゃないってば」
「それにしたって、やっぱカレイは頭いいよな。俺、カレイと同じ高校入るためにメッチャ勉強したんだぜ」
「えっ///」
、、、、、、、、、、、あっ、これって俺、メチャメチャ恥ずかしいこと言ったんじゃない?
やべー、あー、どうしよう。
なんか告白したみたいになっちゃってるじゃん。
あーもう、全部タチハルのせいだ。
嫌われたらどうしよう。
あー、うーーーー。
そして返ってきた返事は、
「高校でも一緒にいられてよかったね///」
え、これはもしかして期待しちゃっていい感じですか?
いやいやいや、ないないない。
こんな頭脳とスタイルと性格と顔、すべてが完璧なカレイが俺のことなんてね。
あーもう、なんか変な感じになっちゃったよ。
-[麗目線]-
今の言葉って、その、期待しちゃっていいよね。
つまり、その、えーっと、もしかしたら両思いなのかな///
でも、運動できてイケメンな信二にいたってそれはないな。
うん、絶対ない。
それでも、ちょっとぐらい期待してもいいよね?
よし、
「高校でも一緒にいられてよかったね」///
あー、言っちゃった///恥ずかしい///
信二も顔赤くなってる。
もしかして、嫌だったかな?
嫌われたらどうしよう。
でも、もしかしたら信二も恥ずかしいだけかもしれないし。
あー、変な感じになってるじゃん。
『次はー、大舘駅、大舘駅』
そうこうしているうちに、電車は目的地に到着した。
読んでいただき、ありがとうございました。