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ジャンキーファンタジー  作者: さかもと
1/1

プロローグ

初めてなので、色々変ですがお手柔らかに

俺の何が悪かったんだろうか、19歳ぐらいだっただろうか、両親は旅が好きで、

いつも俺と妹二人を家に置いて旅に出る。両親は放任主義なのかいつも必要以上に

干渉することはなく、でも運動会など様々な行事はちゃんと来てくれる親だった。

今じゃそうなのかもわからなくなったけれでも。


両親の死からすべてが可笑しくなった。

親が死に、妹達が行方不明になって、そして親友が消えた。


親が死んでも、俺は泣かなかった、いや泣けなかったのだろう。

妹達に情けない姿を見せたくなかったからだろう。

だが親友には隠しきれなかったが。


親が残してくれたのは家と数百万ぐらいの遺産であった。

周りの人達は俺達に同情したのか、それともドラマ見たいなことがないのか、

遺産と家を俺達に渡してくれた。


大変だったのはこれからだった。俺はもう少しで成人になるし、アルバイトもしていた為に、

一人立ち出来ると判断されたが、問題は妹達だった。

周りの人は引き取ってくれると言ってくれたが、周りの人も生活がきつく、預かるとしても一人と、

別れ別れになるはめになるのだ。12歳の来年には中学になる少女達が耐えれるのか?答えはノーだ。

行き成り親を失い、さらには兄妹と別れ別れになるのに耐えれるわけがない。

我侭をあまり言わない妹達が泣きながら別れたくないと駄々を捏ねた。

俺はその姿を見て、こう言った。


「俺が預かります。俺がすべてやりますから。」


と言った。周りの人は俺を心配をしてか、反対していたが妹達の様子を見て、

諦めた。けれども手伝えることは手伝ってやるから遠慮するなよと言ってくれた。

妹達はそれを聞いてか、一緒に居れると顔をぐしゃぐしゃにしながら喜んでいた。

この後の生活の違いは、只親が居ないだけの普通の生活だった。


数百万も徐々に無くなっていった為に俺はアルバイトの量を増やし、睡眠時間以外の殆どを仕事につぎ込んでいた。

生活費、妹達の学費を稼ぐためだ。だが妹達の為に働くのは苦ではなかった。

妹達は妹達でエコや、リサイクルや様々なことをして頑張ってくれてた。


それから三年経ったくらだろうか、悪夢の再来は。

三年も経てば、生活は安定し、俺は一番稼ぎが良い職に力を入れていた。

妹達は推薦を取るために、勉学に励み、そして推薦入学を手にいれた。


その日は仕事と入学式が合わさってしまい、いけなかった。

だからこそ、入学祝いをばーとやろうと思い、ケーキなどを奮発して、色々買って帰った。


だが家に誰も居なかった。時間帯が9時ぐらいだったはずだ、家は真っ暗で、

一度帰って来た形跡もない。可笑しいと思い妹達に電話したが、電波の届かないところか、

電源が入っていないための一点張り、何かに巻き込まれていないか警察に、

捜索願いも出した、すぐ帰ってくるだろうと願いながら一日寝ないで妹達の帰りを待った。


一日目、二日目、三日目、四日目,,,,,


一週間経っても妹達は帰ってこなかった。

もし親友が居なければ、俺は絶対ここで自殺していたんだろう。

ポスター、チラシ、様々なことをしたが一切情報が入ってこなかった。

毎日が苦痛だった。妹達が居ない日常など無意味だった。

親友は、毎日夜に俺の家に来てたは励ましてくれたいた。愚痴を聞いてくれた。話を聞いてくれた。

だけど開いた穴は塞がってくれなかった。

親友が気分転換に散歩はどうだと言ってくれた。俺はこの感覚から逃げるように、

夜の街に飛び出した。


その時、ある話を聞いた。すべてから逃げれる薬があると。

俺はその話にすぐ食いついた。少し値段が高かったが、変えないほどではなかった。

恐る恐る購入し、すぐに帰宅した。

家を見るために両親が、妹達が居たときの記憶が思い出させられる。

何度忘れようとしたか、何度これが夢であって欲しいと願ったか、なんで俺だけこんな思いをしないといけないのかと

何十回何百回思ったことかと。


家に入りすぐ、薬を使ってみた。少し抵抗があったのかほんの少量であった。

使い方は簡単、注射に少しだけ薬を入れて、手首に刺した。


数分後、徐々に視界が歪み、両親、妹達が居る。いつもの日常が見えてきた。

背中の重りがなくなり、一切の重さや、苦痛を感じなくなり、体が軽くなり、

最高の時間を感じていた。


次起きたときは、目の前に親友の顔があった。

その顔はいかにも、怒っていますって言う顔であった。

徐々に眠気が覚め、脳が覚醒していくと、状況を理解し始めていた。

床に寝転んでる俺、近くに親友がいて、その親友の手に注射器があった。

すぐ返してくれと叫びながら注射を取ろうと体を動かした。親友がそれが薬だと知っているようで、これは使ってはだめだよと、

注意してくれるのに、俺はあの感覚を、あの時間をまた味合う為に、親友の言葉に耳を傾けなかった。


数時間の話し合いの結果、俺は理性を戻し、もう薬はしないと約束したのでった。

親友は信じてくれないのか、同居しようと言い出した、本来の俺ならば拒否しようと思うが

肉親達を失い、精神的に安定しない俺にとって、同居は嬉しい話だった。

親友は荷物を持ってきたから、一度帰ると言って家を出てった。


その後、親友は消えた。


つかれたよ、だれかたすけて、もうかんがえたくない

おかあさん、おとうさん、みく、みらい、まい


みんな あそぼ みんなで あそぼ じかん は まだ たくさん あるよ


はははっはははははははっははははははっははははは











目を覚めたら、目の前が全て真っ白。

体の感覚がなく、意識がそこにあるような、味わったことのない感覚が。

真っ白の世界に、人型の何か、テレビの砂嵐のような、モザイクのようなものが掛かった、

何かが居た。そこから男の図太い声が聞こえてきた。


「我らのミスである。本当にすまない。故に新たな生を与えよう。

出来る限りの願いは叶えよう。不自由ないようにしてやろう。これが最大の罪滅ぼしだ。」


「そしたら、この肉体のままで、体を少し丈夫にして欲しい。

最後に薬が欲しい。自分だけしか使えない薬が」


親友が消えた後の記憶、記憶の損失が激しく、途切れ途切れしか覚えてないが、

あの感覚が、あの気持ちがたまらない、また味わいたいと。

何もかも失い、何も無くなった故に、最後に残るのは薬のみ。故に。


「注射の、壊れない、中身も変更できる最高の薬を、それだけでだから早く用意して、

早く新たな生をくれ」


「よかろう、その願い叶えてやろう」


徐々に視界が、意識がとうのいていく







起きたらそこは森だった。


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