歴史の授業
投稿順番を間違えてしまった為、再度編集・投稿を行っております。
よろしくお願いいたします。
体育後の授業というものは、どうしてこうも眠たくなるのだろう。
理由が至極簡単、疲れたからだ。
走りたくもないグラウンドを走らされ、蹴りたくもないボール練習をさせられ、潜りたくもないプールに泳がされ。
どの選択をとっても1時間も体を動かせば誰だって眠たくなるものだろう。
さらには疲れた体を回復に栄養を与える為に昼食もとれば、体を自然と休みたくなる。
こんな状態で学校一に優しくて子守歌のように穏やかな声で授業を進める社会の先生となれば、学校側から寝てくださいと言っているものだ。
「え~、それでは次のページ~。 ここからは確実にテストにでるから皆さん覚えているように~」
すでに60代を超えているであろう高齢のお爺さん先生の忠告を聞いているのは俺を含めて数名。
ほかの生徒は授業開始10分には机を添い寝をしてしまっている。
「ここからは我が国の始まりが記載されている歴史書を説明します~」
ここで俺の意識は自然と半分落ちそうになった。
国の歴史書なんて小学校どころか幼稚園から絵本としても語り継がれている話だ。
そんなものを高校生になった今でも読み聞かせられると無意識に興味を失ってしまう。
歴史書の始まりは決まったセリフから始まる。
それはどの絵物語でも伝わる現代の文章。
「昔々あるところに――――」
そうして俺の意識は完全に夢の中へと落ちた。
◇
昔々在るところに、1人の少年が山へ狩りに行きました。
少年は明るい性格だが体の弱い母と、無口で不器用だが心優しい父と3人で暮らしていました。
父は買い手の少ない無名の鍛冶師だった為、収入も少なく少年の家族は貧しい生活を送っていました。
その為、少年は家族が餓死することがないように毎日山へ獣の狩りに向かい食料の調達をしていたのです。
ある日、いつもと同じように山へ向かうと人が倒れていました。
少年はすぐに駆け寄り倒れた人物に声を掛けました。
そこで少年は驚きました。
なぜなら倒れていた人物は自分と年齢も変わらないぐらいの子供で、さらに人間ではなかったからです。
その子供は魔人と呼ばれる種族でした。
魔人と人類は長い年月をかけて争い続ける云わば長年の宿敵です。
しかし、少年は魔人の子供を助けました。
理由は簡単です。
少年にとって魔人の子供は倒すべき宿敵ではないからです。
◆
学校のチャイムで目が覚めた。
他にも同様に寝ていた生徒達も眠たい目をこすりながら起き上がる。
「それじゃあ今日はここまで~。 委員長、号令~」
「きり~つ」
委員長のやる気のない号令と共に立ち上がり、授業を終えた。
さてと、今日は金曜日。
授業もあと1限のみ。
「・・あ~、帰りてぇー」




