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番外編1

「隊長。この書類ことなのですが…。」

「あぁ。それは…。」


ゼノは戦場から帰り、報告書の作成やら、戦闘記録の作成やら、書類仕事に追われていた。ストゥルトゥスは忠実なる愚者フィデリス・ストゥルトゥスの名の通り、忠実な部下として率先して補佐をしていた。


「隊長。こちらの書類はどこに送れば…。」


書類を手に持ち振り返ると、先ほどまで起きていたはずのゼノは机に突っ伏して寝ていた。


(隊長には、書類仕事を終わらせてもらわなければならないが、12歳の隊長を起こすのも気が引ける…。俺はどうすれば…。)


悶々と悩んだ末、ゼノに毛布をかけた。


(隊長って口調とか、仕草は大人っぽいがこういうところは案外子供のままなんだよな。)


すやすやと眠る姿を見て頭を撫でようとしたが、数分悩んだ末、結局撫でられず書類作業を再開した。




「へぇ、案外真面目な奴なんだねぇ。」

「そうですよ、エクルスさんは隊長に対してものすごく真面目で忠実なんです。」

「まぁ、いいとこ見れたし、これを使って酒でもおごってもらおうかな。」


そう悪巧みをするアーラと、横でコソコソと話していたトゥリパに見られていたとストゥルトゥスが知ったのはそれから数日後のことだった。

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