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一矢報いるために  作者: ぽーりー


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2−17 真実を探しに




ラシュワ領の屋敷で対面してから数日後、デニスはレン王子と再び会うため、シナリス城を訪れていた。

レン王子の私室に通されたデニスは、恐縮しながらソファに腰をかけた。


「それで、体調は?」

「大丈夫です。先日は醜態を(さら)してしまい、申し訳ございませんでした」

「いや、こちらも配慮に欠けていた。すまなかった」

「滅相もございません」


レン王子が頭を下げたので、デニスは慌てて両手を振る。


「執事から話は聞いたか?」

「はい。お義兄さんはもう亡くなっていると・・・お教えいただきありがとうございます」

「メタ・ミランドの遺体を確認するか?」

「いえ、必要ありません」

「そうか・・・」


デニスはテヒトが用意してくれた紅茶に口をつけてから、気になっていることをレン王子に尋ねた。


「遺体を保管している理由をお聞きしても?」

「回想魔法をかけるためだ」

「!?」

「竜災がメタ・ミランドだけの仕業なのか、他に黒幕がいるのか、調べたい」

「しかし・・・・危ないのでは?」

「そうだな。おかしくなる者もいると聞く・・・」

「他に方法はないのでしょうか・・・」

「それでデニス殿に聞きたいことがあったんだ」


レン王子が少し身を乗り出す。


「何でしょう?」

「二人がエルズホールドに住んでから接触した人物がいたら教えて欲しい」

「二人は隠れ住んでましたから、誰とも会っていないかと・・・」


デニスはしばらく考えた後、ハッとしてレン王子の方を向いた。


「あ!あります!!」

「!?」

「姉さんが生前言ってました。昔怪しい男が来たと」

「怪しい男?」

「その男が魔導書をくれたと・・・」

「魔導書・・・・」

「姉さんは読んでいないそうで、内容まではわからないと言っていましたが、その男が一年後にまた現れたそうなんです。そしてその数日後、お義兄さんは姿を消したと・・・」

「確かに怪しいな・・・。その魔導書は今どこに?」

「家に保管していたはずです」

「探す価値はありそうだな」

「家は焼け落ちてしまいましたが、魔導書はまだ残っているかもしれませんね」

「そうだな・・・俺はすぐにエルズホールドに行ってくる」

「わ、私もご一緒させてください!」

「いや、しかし・・・」


姉が殺された現場にデニスを連れて行ってもいいものかとレン王子は躊躇(ためら)う。


「大丈夫です!」

「・・・本当か?」

「はい」

「テヒト、午後の予定はどうなっている?」

「いかようにも調整出来ます」


テヒトは微笑みながらお辞儀して見せた。


「そうか、行くぞ」






次回、第二章 最終話です



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