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1.空菜と夏樹

あれはわたしが高校2年生のときのことです。いつものように寝坊して電車で寝かけていたとき急に知らない人に声をかけられました。

「空菜?」

わたしと同じ年くらいの男の子でした。

「空菜!?なんでこんなとこにいるんだよ!?だってお前は…。」

男の子はそこまで言って口をつぐみました。

「どちらさんですか…?」

「え…。お前空菜じゃないのか。そうか。そうだよな。」

男の子は顔を伏せてしまった。けどわたしには見えた。彼が泣きそうな顔をしているのが。これもしかしてわたしのせいなのかな?じゃあ慰めたりしたほうがいい?でもわたしはこの人のこと全く知らないのに、なんでわたしの名前知ってるんだろう。

「あの、たしかにわたしの名前は空菜ですが…どっかで会ったことありますか?だったらすみません!覚えてなくて…。」

「俺は、夏樹です。空菜…さんは俺のことほんとに知らないですか?」

何度記憶を探ってもこの人のことは知らないし、夏樹という名前も全く思い出せない。

「すみません。分かんないです…。」

「こっちこそごめんなさい。知り合いにあんまり似てて…名前まで一緒なもんだから。………すみません、降りますね。」

夏樹さんはそう言って降りてしまった。あの制服…旭高校じゃない?旭高校はわたしより3駅あとだからもしかして気まずくて降りちゃったのかなあ?

『次はー東原大学前ー東原大学前でございます。お降りの方はお知らせ願います。』

いやちょっと待て!東原大学前はわたしの蒼山高校前の4駅後だ!

「お、降りまあす!!!」

わ〜ん!ただでさえ遅刻寸前なのに〜!どうしよう!次のバス待つ?それとも走る?

…走ろう。ここはちょっと田舎だからあと1時間しないと来ないよ〜。

「ドンッ」

電柱にぶつかったー!最悪〜!

「空菜さん?」

「え…。」

間違いなく夏樹さんだった。

「なな夏樹さん!?夏樹さん旭高校じゃ…?なんで反対方向に?」

「は?今まさに向かってる最中ですけど…?」

「え、じゃあここは…」

くるりと横を見る。 あ、旭高校…。と言うことは…

まさかわたし反対方向に走ってた!?ウソ!?

「すみませんっ。勘違いして反対方向に走ってて…」

恥ずかしい…。

「プッ。そんなドジっ子なところもやっぱり空菜にそっくりだ!あはははは!」

「あ、あはは…」

良かった。夏樹さんすごい悲しそうな顔してたし…笑ってくれて嬉しいっ。

「ていうか空菜さん遅刻じゃないの?」

あ、そうだった!もう遅刻確定だ〜!

「そうですっ。さよならっ!あ、夏樹さん!ぶつかっちゃったお詫びしますよ!連絡先教えてくださいっ。」

「いいっすよ。普通は教えませんけど笑 …空菜さんは怪しい人じゃないってすごく分かるし。あと夏樹さんじゃなくて夏樹って呼んでください。」

「あ、はい!夏樹さん!じゃなくて夏樹!じゃあわたしのことも空菜でいいですよ。あ、でももう1人の空菜ちゃんと被っちゃうのか。」

「いいですよ。         



 



 アイツはもういないし…。」


え。あんまし良く聞こえなかったけど、もういないってどういうこと…?

「あの…もういないってど…」

「すみません俺も遅刻しそうなんで…。」

「す、すみません!行ってどーぞ!」

「じゃあ空菜。また…。」

そう言って夏樹は言ってしまった。

わたしは学校に向かった。でも、ずっと、アイツはもういないと言ってた夏樹の顔が頭に染み付いていた。



こんにちは!有井エイです!

この話に目をつけていただき、ありがとうございます!

まだまだ未熟ですが、良い作品をかけるよう、頑張ります!

どうぞよろしくお願いします!

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