8/12
梅酒
リクエスト第一段。
この作品を読んだ母からのリクエストです。
実家から、梅酒が送られてきた。
とりあえず、ストレートで飲んでみる。
トロッとした舌触りに、
甘くさっぱりした梅の香り。
同期と飲んだ梅酒より、
梅とお酒の甘味が出ている、クチナシみたいな色のお酒。
この甘さだと、知らない内に飲み過ぎて、
気付いたら酷く酔っていそうだと、
意識して飲む量をセーブする。
グラスの半分まで飲み進んで、
どこかで知ってる味だなと思い出す。
そうだ、子供の頃、
梅酒に漬けられていた梅の実を食べたんだった。
まだ若いのに、と、怒られたっけ?
あの時は何で怒られたのか分からなかったけれど、
今なら分かる。
こんな美味しいものを作っていた邪魔をされたのだから。
『こんなお酒で書いて欲しい!』
そんなリクエスト、お待ちしています。




