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赤ワイン
「いいお酒が手に入ったから持っていくよ!」
友人の持って来た酒は、赤ワインだった。
グラスを回してブドウの香りを味わってから、ひと口。
「うむ」
ブドウの実の芳醇な香りと、皮の渋み。
「お肉が食べたくなるね」
「催促か?」
「まあね」
丁度、私も肉が食べたいと思ったところだ。
冷凍していた特売の牛肉を解凍し、軽く塩胡椒で焼く。
「合うね!」
友人は大はしゃぎだ。
チマチマ肉をつまみながら、赤いワインを飲む。
瓶一本のワインは、二人で飲むと一瞬でなくなってしまった。