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  作者: ネムノキ
6/12

赤ワイン

「いいお酒が手に入ったから持っていくよ!」


 友人の持って来た酒は、赤ワインだった。


 グラスを回してブドウの香りを味わってから、ひと口。


「うむ」


 ブドウの実の芳醇な香りと、皮の渋み。


「お肉が食べたくなるね」


「催促か?」


「まあね」


 丁度、私も肉が食べたいと思ったところだ。


 冷凍していた特売の牛肉を解凍し、軽く塩胡椒で焼く。


「合うね!」


 友人は大はしゃぎだ。


 チマチマ肉をつまみながら、赤いワインを飲む。


 瓶一本のワインは、二人で飲むと一瞬でなくなってしまった。

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