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  作者: ネムノキ
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日本酒

 日本酒は『特別』だ。


 まだ子供だった頃の、実家の田舎のお正月。


「秘密じゃぞ?」


 祖父にひと口だけ飲まされたそのお酒。


 辛いのにお米の味がして。


 何が何だか分からなかった。


 その後、祖父は祖母に大目玉を食らってたっけ?


 時は流れて成人し。


 初めて買った日本酒は。


 初めて飲んだ酒蔵の純米大吟醸。


「無事成人しました」


 祖父の墓前に一升瓶と共にご挨拶。


 青空の下、飲むお酒は甘かった。


「こんなに甘かったっけ?」


 首を傾げるも、美味しいことに代わりはない。


 でも、一升は買いすぎだった。


 飲み終わる頃には、すっかり酸っぱくなっていた。

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