触手実習(準備変)
第四離陸所にはヘリコプターのプロペラ二つ付いて横側にスライド式の登場口がある軍事用輸送機がありそこに乗るんだなぁとなんとなく分かったので搭乗口から入って薄いクッションに座ります(お尻いたい)
輸送機の座席はわたしの組の同級生で七割ほど埋まってます、カ・ナはどこにもいません遅刻ですかね?あのアホは
ウエスト先生からの突然の実習を言われて少しだけ焦っちゃいましたがわたしの武器は軽めでいつも身に付けているため9分というタイムリミットがあっても離陸所に行くまでの途中でトイレによったり購買に行き焼きそばパンを買って余裕綽々五分前に到着しました
ここに来てない残り三割の人達は多分、宿舎に武器置きっぱなしにして取りに行ってるんでしょうね(他人事)
カ・ナも宿舎に戻ったんですよねさっきの授業ではふとももに付けている二つ折りショットガン以外持ってませんでしたから武器が仕込んであるコートを取りに行ったんですね
教室から宿舎に行って第四離陸所まで20分くらいかかりますけどまあ離陸までに間に合えば良いでしょう、それにしても焼きそばパン美味しいですね(^q^)(やっぱり他人事な文学少女根暗触手フェチ)
さてさて、離陸時間までに時間がありますので触手妄想をするのも良いですがちょいと武器の確認でもしましょうか、触手は大好きですが触られたりうねうねされるのは好みじゃありませんから
腰に付けているチェーンを取ります、チェーンの長さはわたしの両手広げて二倍くらいの長さでチェーンの先の片方にはハンターが愛用している厚く丈夫な鉈をもう片方の先には重り用の分銅をくっ付けてあります
鎖鎌の鎌の部分を鉈にした武器これがわたしの武器である鎖鉈の『テラーチェーン』です
パッと見てくさりが緩んでたりアタッチメント接合部が歪むとかの問題が無いかと確認して、チェーンを引っ張って強度を確認します
(ビヨーンッビーンッ)はいオッケーでーす(むふふ)
「……リーディング」(ボソッ)
くっつけた中指と人差し指の指先二本を広げ、呪文を唱えてRPGゲームでよくある半透明のステータスチェックの画面を出します、この触手エロゲ世界は一回世界が滅びかけて電気製品が魔導が発達しているのでこの手の転生ラノベあるあるネタがあります
わたしのベルトに付けているアタッチメントも確認しましょうか…………なんの何の問題もありませんね!むふふふふ本当に完璧ですねわたしって
おっと、任務前に調子に乗った言動をするとエロ同人では高確率で倒したと思って油断したところ触手が謎のえっちい気分にさせるガスを放出してびくんびくんっしているところR18な異種姦触手苗床プレイされるんですよフラグは自ら建てるものじゃありませんから、今さっき建てたフラグはへし折っちゃいましょうえーいっ(ぼきっ)これで安心ですね
「隣、座って良いですか?」
「うえっ?!あーどうぞどうぞー」
背がちっさくて銀色で和風な髪形の可愛らしい同級生が隣の席に座ってきました
「あなたは初めて見る人ですね?私は龍城アカキと言います、りゅーじょーってみんなから言われてますね………ちょっと武器失礼しますね」
知らない人ねって言われました、悲しくなっちゃいますよそんなのまるでプレイはかなり過激なのにグットエンドで終わる触手同人のように非情なことですよ(まあカ・ナ以外とあんまり交流してこなかったわたしのせいですけど)
「りゅーじょーって言うんですか(ほほひー)わたしはえっちゃんと呼んでくだされば良いですよー」
りゅーじょーちゃ、そのアダ名は自ら付けたのですか?それとも周りがそう呼んでいるんですか?重要ですわた、気になります!(ぐっ)
ところでりゅーじょーちゃん、変な武器持っていますね鞘に入ってる日本刀三本束ねて接合ジョイントで止めた三本鍵爪のような変な武器です(二回目)
「えっちゃんさんですね、変な名前ですね」
「親がアホで焦ってこんな名前をつけちゃったんですよ」(えっちゃんは本名(大嘘))
あと変な武器待ってる人に変な名前だと言われました!少し心外ですが触手にうねうねされたらくっころしてそうな可愛らしい同級生なのでだいじょーぶい(死語)ですよ
「全員そろったな、揃ってなくても揃ったことにするぞ」
離陸時間になりましたね、えーっとカ・ナはいませんねーきっと間に合わないんでしょうね早速単位を落とす危機ですカ・ナ頑張ってください
「入学してからいきなりの実践だがやることは簡単だ、テメエらをこれからランダムで学園の周りにある触手の森に落としてお前らは学園に帰る、分かりやすくてシンプルなことだ」
後ろの搭乗口がゆっくりと閉まってきますよウエスト先生はシリアスです
「いきなりの実践でビビってるかも知れねえな、だがしかしお前らは触手を殺すハンターを育成するこの学園入学してきたんだ、これくらいできなきゃハンターになれるわけがないできなきゃ今すぐやめて帰れ」
ですよね覚悟と実力が伴わなければすぐに触手搾乳プレイですよね
「というわけだがんばれ」
ガチャン、と後ろにあるハッチが閉まりましたカ・ナは乗ってません、単位を落としてハンターになれませんねカ・ナの暗黒漂うこれからの学園生活にアーメン……焼きそばパンおいしい………
「おいおい、あれってさー」「だよねーカ・ナちゃんだよね」「そうですね」「こっちに向かって走って来てるぞ!」
「ちょいちょいえっちゃん、あなたの友達がこっちに向かって来てるんですけど」
「追ってくるぜあのバカ……」
輸送機が揺れましたので地上から離れて空に少し飛び出したですね
窓を覗いてみると後方にあの武装が仕込みまくってるコートを着ているカ・ナがこちらに向かって走ってきてます、もう飛び出してるんですけどどうするんでしょうね?
「ーーーーーー!!ーーーーーー!!!」
おー叫んでます悲痛な声で叫んでますがあいにく届きません
頑張ってくださーいその足の一歩は小さいかもしれませんが単位修得への第一歩だと考えれば大きいですよ!(逆に言うと外したときの失敗がデカイ)
「ーーーーーー!!」
カ・ナが防弾コートの左の袖に右手を突っ込んで鉤爪チェーンを取り出してぐるぐると回します……あっ(察し)
「ーーーーーー!!!!」
投げられた鉤爪チェーンは輸送機の扉の取っ手に引っ掛かりカ・ナチェーンに引っ張られ宙に舞います
「あいつ飛びやがったぞ」「うわっ本当だ引っ掛かってる」「さっすが魔王の血筋ー」(ざわざわ)
「何ですかねあれカ・ナちゃんスゴいことことやってますねーアホですかねー」
「奇遇でだねりゅーじょーちゃん、わたしも今カ・ナのことをものすごい阿呆だと思ってるよ」
地獄に落とされた一筋の蜘蛛の糸を我先にと昇る亡者の如しに鎖の上を目指してきます。もう輸送機は学園の全体が見えるくらいの高さを飛んでますよ?落ちたら死にますよ?やっぱり阿呆ですか?
ガンガンガンッ!と扉が叩かれてます、もちろん窓からは上空にて扉に張り付いて何度も叩いてるカ・ナです(みんな引いてますね)
「あのーウエスト先生ー?カ・ナどうするんですか?」
「……………チッ」
今舌打ちしましたねめんどくさそうに
ウエスト先生は無言で扉のロックを外してカ・ナの腕をつかんで中に引きずり込みます
「死ぬかと思ったー!けど遅刻にはギリギリセーフですよねー!」
「ドアホ、遅刻だ」
カ・ナ、残念ですがあなたの頑張りは無駄になりましたね(クリームパンをパクパク)