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ふれあいんですん

わたしは根暗系触手フェチ文学少女である


 この自称の通り運動不足で走るのなんてだいっきらいで部屋でインターネットやったり触手系エロ本を読む方が宇宙光年百倍良いといったちょっきりぽっちゃり(健康的な体つきだよ)な女の子だった……前世は


 そんなわたしであったが今は背後から迫ってくる漁港の網のなかにいっぱいに詰まってる魚以上の量の触手の塊から捕まらないように思いっきり走っている……今世では


 格好も前世でのいつものセーラー服にジャージの上にパーカーという典型的な根暗オタクファッションでは無く、動きやすい丈夫な素材のブレザーの服の上にパーカー(ここだけは譲らない!)腕や足と間接部分を保護するための触手繊維織り込み強化プラスチックのアーマーを着けている。

 右の手にはマチェーテ、左の手には重しの分銅がついた伸縮性と丈夫さが折り紙折り鶴つきの触手製ロープを持って腰のバックパックにはアタッチメントや予備の触手ロープが巻き付けてありまるでマンガやゲームのキャラクターのような姿をしている触手フェチ根暗には少しきついアクティブな格好だぜ(今世では)


 「うわあああああ!!!」


 けどまあ今はそんなことはどうでも良い、この触手の波から逃げなくては!


 全速力で窓もないような前に進むしか逃げ場が無い廊下を走る


 にょるりん、と触手が掴もうとしてくるのをマチェーテで叩き切っる、切断された触手は断面から艶かしい湯気がたつような粘液がしたり落ちていて切断された触手の先が触手の波に呑み込まれて見えなくなる……………あんなえっちいなかに呑まれてうにょうにゃされたくない!(触手フェチだがわたしがうねうねされるのはノーサンキュー)


 さらに廊下を全力で走る、あんな大量の触手の前だと人間は挑むのは無謀だし無力だ……(倒せないとは言ってない(達人に限る))

 大体、大きい触手は本体の触手があってそれを壊せば触手を殺せるけどわたしには無理だし今は逃げることが最優先だから倒す必要は無い


 走っていると壁に付いている吹き抜けの折り返し階段が見え手すりを乗り越えてしたの階までショートカットしておりる(足はくじかない)


 よし、けっこうこれで距離が稼げたから引き離そう!まだまだ廊下を全力で走って逃げる


 触手は危険生物であり捕まったらわたしが前世から今世の間良く読んでいる触手系エロ本の如くに犯されねぶられ搾られ膨腹され産卵され改造され受胎され出産され食され苗床に狩り腹され状態変化され悪堕ちされ逆流され喉姦され生やさられ魔力吸収され飛び出され丸呑まれ貫通され押し込まれるなどのえっちいことをされちゃう


 そんなことはいやだから(見てる分には良い)死ぬ気で走って曲がり角にあったシャッターのスイッチを押してシャッターを閉める

 閉めてから一秒後に触手の波という圧倒的な物量がシャッターにぶつかり大きな音をたてシャッターの一部が凸った(びっくりして少し体が跳ねた)………

 あと少しで脱出ポイントだからもう大丈夫だと思って前を見ると触手がまだ前方の狭い廊下にいて少しずつわたしの方にむかってきている………


 このぐらいの量だったら時間を掛ければわたしでも倒せる、しかしすぐ後ろのシャッターはそんなに待ってくれるはずもない……そしてこの目の前の触手を越えた先にちょうど、脱出ポイントの出口が見える




 「………………よし、」


思考を一巡したわたしは触手ロープの両端に着けていたマチェーテと分銅のオプションを外してしまい腰のバックパックから杭状のアタッチメントを二つ取り出して触手ロープに取り付ける


 後ろのシャッターはガンガンと鳴り響き、前方からはじりじりと寄ってくる


 長めだから触手ロープの途中をまとめて結んで短くして狭い廊下の両方の壁に杭を打ち込む


 後ろのシャッターの一部が捲れて隙間からチビ触手が飛び出てきてそれを足で踏み潰す


 触手ロープを引っ張り張りの良さを確かめる………うんオウケイ、飛べる


 ついにシャッターの半分が剥がれ一気に飛び出そうとしただまだ大多数が引っ掛かりギリギリこっちにこれない状況となる。このままうかうかしていたら触手にウコチャヌプコロされるね


わたしは背中を触手ロープに預けて思いっきり後方へステップを踏み触手ロープを引き延ばしわたしがスリングショットの弾となり足のストッパーを外して一気斜め上方へとに飛び出す

 それと同時にシャッターが完全に弾けとんで触手の荒波が襲ってきて安全靴の先をかすめる


 あとは目の前の触手を天井ギリギリで飛び越えて脱出口を目指すんだ!


 飛べ、跳べ、翔べ、紅の弾丸のようにあと少しで出口まで飛んでいける


 だがしかし、紅の弾丸の飛翔は触手が足を掴んで地面に叩きつけたことによって途中で止まった


 かなり勢いをつけて飛んでいる状態から受け身をとれぬまま地面に叩きつけられて転がる


 脱出口は目の前、そして襲ってくる触手の波はすぐそこ、


 「うひゃあぎゃあああああ!!」(涙目)


 もちろん起き上がれる時間も無くわたしは触手の波に呑み込まれた


 服の中靴下の中下着の中に大量に侵入してくる触手にもみくちゃにされる


 前世で触手系エロ本に生まれて死んだ日の同じ年に根暗系触手フェチ文学少女のわたしは触手に溢れる今世で触手に呑まれました!




 はい、転生しちゃいました………

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