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現実世界

「えっ、今なんて?」

「ううん、何でもない。普通で優しすぎるお兄ちゃんには多分理解できないと思うから」


そう言ったユナの表情は一瞬まるで抗い用の無い理不尽に遭遇したような顔で、とても悲しそうに見えた。 

 

「あ、お兄ちゃん。目玉焼きごちそうさまでした。それじゃあメル、そろそろ行く準備するから」

「お粗末さまでした」

 

メルは台所のシンクに早々と食器を置き、自分の部屋に戻っていく。フライパン洗ったら、何かあったら困るし早めに高校に向かう準備でも始めるか。

 

…………あれ?メルって本当にエスパーなのか

 

  中学の出席番号は三年連続36人中18番。テストの点はいつも奇跡的に平均点、偏差値はいつも50ぴピッタリ。身体能力測定の評価もオール3で内申点は27。ここまで来ると普通過ぎることで多少目立つかな、と思った時もあったが、結局完全に埋もれてしまい、友達はいたが親友はいなかった中学校時代

 

 そんな地味な自分を変えたくて選んだのが私立飛梅高校。割と最近できた私立高校で家から電車でもバスでも自転車でも徒歩でも25分程度の距離にある。

 

 学校の特色として、学校が山を二つ所有していて面積だけなら近場にある農業高校よりも大きいことや、部活動や地域活動が非常に盛んな高校で、全校生徒凡そ600人の98%が何かしらの部活動や同好会に参加している事などがあげられる。

 

 僕はこの飛梅高校で自分の居場所を作り、欲を言うのなら、生まれてから15年間ついぞ手に入れる事が出来なかった個性とよべる物を得ること事を目標に、頑張っていこうと思う。決して家から近かったからとかではない

 

 ――――――――――――――――――――――――

 

 PM7:25

 

 「はぁ、はぁ、自転車は、失敗だった」

 

僕は傾斜の異様に高い坂で重い自転車を息をぜーぜー言わせながら引きずっている。

 

ユナは6時位に風のようにパッー、っと「奉仕活動やってくるー」って言いながら出ていった。字面だけなら優等生だな、実態はただの懲罰だが。

 

 僕も朝のテレビを見ながら学校へ行く準備を済ませると時刻は6時30分。メルの予言通りに1時間程早めに家を出た。

 

 もうそろそろ高校生になるから自転車買い換えようか。と両親が言っていたが何だかんだで無かったことにされた為に使っている若干フレームが歪み塗装が剥げ、サビの生え始めたボロボロのチャリで学校に向かった。

 

 私立飛梅高校は面積が大きい変わりに、土地が山の中腹辺りにあり、校舎も結構な高さの所にある。それはつまり、必然的に坂を登る必要があるということで、中学校の時の体験学習に来た時に気づかなかった僕の責任になる。

 

 今日は快晴。桜も満開で最高の入学式日和だなと視界正面にそびえ立つ山の中腹辺りにある校舎を見ながら若干嫌な予感はしていたんだ。


ぐねぐねと曲がる道は次第に急になっていき足への負担がすごい事になる。道は崖のようになっていてふと景色を見ると僕は登山をしに来たのかな?って気分になる

 

「あぁもう学校なんて知るかァァァ!」

 

 

 

 「ここで死んで在校生新入生共々不快な思いをさせてやるぅぅ」

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