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巻ノ百弐拾四 未唯、覚えた! の巻

 大作は死に物狂いで舟を追い掛ける。川を下る舟は予想外に早い。声を限りに絶叫して何とか気付いて貰う。

 やっとの思いで船頭から鉄砲を取り返すことができた。取り返すことはできたのだが……

 腰から下がずぶ濡れになってしまった。大作は滴をポタポタと溢しながらお園と未唯のところへ戻る。


「水も滴るいい男だろ。惚れ直したか?」

「鉄砲を持っててあげるわ。早く裾を搾りなさいよ。風邪を引かなきゃ良いけど」


 お園の目がちょっとだけ冷たい。いい加減にしないと見捨てられそうだ。

 保険に未唯を連れてきて正解だったな。大作は捨てられた子犬のような目で未唯の顔色を伺う。


「ごめんね、大佐。今度から私がちゃんと見ておくから安堵して良いわよ」


 大作だけにしか聞こえないよう耳元で未唯が囁く。その瞳には憐れみが込められているような気がしてならない。大作は力無く頷くしか無かった。




 曇り空の下、川岸から東に向かって歩く。五百メートルほど進むと未来の国道三百二十八号線と思われる道に辿り着いた。そこからは一月前にも通った山道を南に向かってひたすら歩く。

 梅雨時だからだろうか。道は前に通った時と違って酷く泥濘(ぬかる)んでいて歩き辛い。


「まいったな~ 地獄への道は善意で舗装されているって言うだろ。清色城への道も舗装して欲しいよな」

「ほそう?」

「旧約聖書続編シラ書二十一章十節に『罪人の歩む道は平坦な石畳であるが、その行き着く先は陰府(よみ)の淵である』って書いてあるんだ。バビロンでは二千年も前にアスファルト舗装があったそうだぞ」

「ふぅ~ん」


 お園が気の無い返事をする。舗装の素晴らしさが分からんとは情けない。

 アスファルトはすぐには難しいかも知れん。だけどポルトランドセメントなら何とかなるか? 石炭灰のリサイクルにもなって一石二丁だ。

 帰ったら青左衛門にロータリーキルンを作って貰おう。大作は心の中のメモ帳…… いやいや、アレは止めたんだっけ。


「未唯、帰ったら青左衛門にロータリーキルンを作って貰う。覚えといてくれ」

「ろ~たり~きるんね。分かったわ、大佐」


 嬉しそうに微笑みながら未唯が頷く。それを横目で見ていたお園は興味無さそうに黙って視線を反らせた。




 山道を南に半時間ほど進むと平野に出た。一月前と比べると田んぼの稲が随分と成長しているようだ。青々とした田んぼの中をひたすら南に歩く。

 空気が湿っているからだろうか。袈裟の裾はなかなか乾かない。生乾きのまま重朝の前に出るのは不味いんじゃなかろうか。大作はだんだん心配になってくる。


「お園、悪いけどちょっと鉄砲を持ってて貰えるか」

「良いわよ。手が疲れたのかしら」

「いやいや、城に着く前に裾を乾かしたいんだよ」


 大作は両手で裾を持ってバタバタをはためかせる。その様子を見て未唯が悪戯っぽく微笑んだ。


「僧衣を脱いだ方が早く乾くんじゃないかしら」

「いやいや、今日は僧衣を脱ぐ日じゃ無いから。乾燥機があればすぐ乾くのにな。ポリエステル製だから縮む心配も無いし。でも冬場は静電気が心配だな。纏まった金が手に入ったら本物の僧衣を買おう」

「僧衣を買うのね、大佐。未唯、覚えた!」


 ここで『ちょび○ツ』ネタかよ! お前は本当に十四歳か? 歳を誤魔化してるんじゃなかろうな? 大作は心の中で突っ込むが口には出さなかった。




 一時間半ほど歩くと大きな山に辿り着く。山を左手に見ながら麓を回り込むように進む。しばらくすると右手に清色城が見えてきた。

 そこへ行くためには手前にある樋脇川を越えねばならない。三人は膝まで水に浸かりながら歩いて川を渡る。


「折角、乾かしたのに裾がまた濡れちゃったわね」

「そうだな。前にきた時より水かさが増してるとは思わなかったよ。きっと五月雨のせいだろう」


 大作は力なく返事をするしかなかった。道端に荷物を置いて三人で裾を絞る。

 一月ぶりに訪れた清色城は特に代わり映えするところは無いようだ。


「フン、半年前と同じだ。なんの補強工事もしておらん」

「一月ぶりよ、大佐」

「ネタにつきマジレス禁止。俺はボケたくてしょうがないんだよ」

「私は突っ込みたくてしょうがないのよ」


 お園がちょっと意地の悪そうな笑みを浮かべた。苦笑しながら大作が手のひらをかざすとお園が元気良くハイタッチする。そんな二人を未唯が珍しそうな目で見つめていた。




 城門に着くと脇に番兵みたいな男が立っていた。一月前と同じ人だろうか? こんなモブキャラ、大作にはさっぱり見分けが付かない。


「頼もう、大佐と申します。岩見守様にお目通り願い奉りまする」

「おお、大佐様。お久しゅうござりますな。殿はお屋敷におられます」


 番兵みたいな男が愛想よく教えてくれる。きっと前と同じ人だったんだろう。三人は深々と頭を下げると東に向かう。


 そこそこ立派な茅葺の門は城から目と鼻の先に建っている。流石の大作もそれくらいは覚えていた。

 歩き疲れていた大作は安堵の吐息を漏らす。それを見たお園がニヤリと笑いながら呟く。


「半年前と同じね。なんの補強工事もしてないわ」


 お前は『まねっこのまねり○』かよ~! 大作は心の中で絶叫するが声には出さない。だが、背後から不意に声が掛かる。


「もしや、大佐様ではござりませぬか?」

「うわらば!」


 油断していた大作は飛び上がって驚く。久々にやられたぞ。血走った目で振り返ると見覚えのある小姓が立っていた。


「お、お久しゅうござりますな、あ、あ……?」

「有島千手(せんじゅ)丸様」


 咄嗟の機転でお園がフォローを入れる。大作は脳内で『ア○シマじゃよ、ア○シマじゃよ、カッカッカッ!』というテレビCMを思い出した。

 いやいや、アレはアオ○マだろ! 大作は自分で自分に突っ込む。


「これは良いところにお出で下さりました。殿にお目通りを願い奉りまする。手土産もござりまするぞ」

「ほほう、手土産じゃと。それは楽しみじゃな」


 ひらりと馬から飛び降りた男がにっこり笑う。そこに立っていたのは入来院氏の十二代当主、入来院重朝(しげとも)岩見守だった。






 例に寄って屋敷に入る前に水の入った桶が用意された。大作たちは気合を入れて足を洗う。やっぱ、このおっさんは不潔恐怖症なんだろうか。

 部屋に入ると重朝が待っていた。殿を待たせるって礼儀としてどうなんだろう。大作は安倍総理を思い出しながら笑顔で小走りする。


「本日はご尊顔拝し奉り、恐悦至極に存じます。岩見守様におかれましてはご機嫌うるわしゅうござります」

「堅苦しい挨拶は無用じゃ。それより、そちらの巫女は初めて見る顔じゃな?」


 部屋の隅で小さく縮こまっている未唯がさらに小さくなった。弥十郎の家では堂々と飯を食っていたくせに。まあ、小さいとは言えこのおっさんは国人領主だ。そりゃあ、緊張だってするか。


「これは未唯と申す巫女見習いにござります。我が寺では先日より身寄りの無い子供の世話をしております。未唯はその一期生にあたりますな」

「おお、噂には聞いておるぞ。幼き女性(にょしょう)ばかりを駆り集めておるそうな」

「男も絶賛募集中にござります。宜しければ入来院様のご領内でも身寄りの無い子供を世話するお許しを頂きとう存じます」


 そう言いながら大作は額を床板に擦り付けながら手土産の石鹸を前に差し出す。横目で確認するとお園と未唯もシンクロしているようだ。


「うむ。苦しゅうない。好きにいたせ。そんなことより儂は先ほどからそれが気になってしょうがないのじゃ。千手丸、早う持って参れ」

「いま、お持ちいたします」


 ちびっこの小姓が興味津々の目で石鹸もどきを見つめている。殿への献上品は事前の検品が必要なんだろうか? ややあって薄茶色の塊を手にした千手丸は首を傾げた。


「大佐殿、これは如何なる物にござりまするか?」

「見た目はチーズみたいですが食べ物ではござりませぬ。石けんと申す界面活性剤にて、濡らして擦れば泡が立ちまする」


 大作はタカラ○ミーのせ○せいを取り出すと石けんと書こうとした。したのだが……


「けんってどんな字だっけ?」

「しょうがないわね~」


 大作の助けを求めるような視線を受けたお園はペンを受け取る。そして誰にも聞こえないほど小さなため息をつくと石鹸と書いた。

 何でこんな常用漢字にも入っていないような字がJIS第一水準なんだよ! 恥を掻いたじゃないか。大作は心の中で愚痴る。


「ありがとう、お園は賢いなぁ。それはそうと鹸という字は水に灰を溶かした上澄みを表しております。シャボン玉を作って遊んだり、油汚れを落とすことが叶いまする。滑りを良くいたしますので月代(さかやき)を剃る折も痛くありませぬぞ」


 本当は石鹸よりシェービングジェルを使った方が良いらしい。石鹸は皮膚の油を落としてしまうから肌に悪いんだとか。

 とは言え、シェービングジェルなんて無いんだからしょうがない。たとえ石鹸でも何も付けずに剃るよりはよっぽどマシなはずだ。剃った後は保湿のために椿油でも塗っとけば良いんじゃね? 知らんけど。


 だが、重朝が怪訝な顔で首を傾げている。額を手で摩りながら疑問を口にした。


「坊主のように剃れと申すのか? 月代は毛抜きで抜く物じゃろう。そのような話は聞いたことも無いぞ。祁答院では、みなそのようにしておるのか?」


 僧侶が剃髪するという習慣は飛鳥時代に伝わったらしい。剃髪って言うんだから剃ったんだろう。だが、月代は天正(てんしょう)年間(1573-1592)まで毛抜きで抜いていたとかいなかったとか。

 ちなみに、初めて剃刀で月代を剃ったのは信長だって説がある。しかし、それより早い永正十二年(1515)に伊勢貞陸が月代を剃ったという記録もあるそうだ。

 日記に『俺は剃刀で月代を剃ったぞ~!』とでも書いてたんだろうか。伊勢貞陸って変な奴だな。まあ、死ぬほどどうでも良い。大作は考えるのを止めた。


「いやいや、そのようなことはござりませぬ。されど剃った方が宜しゅうござりますぞ。無理に抜いたら腫れたりしませぬか? 皮膚の感染症とか心配にござります。そもそも痛くありませぬか?」

「剃るのとて痛かろうに。それに剃刀は値が張るぞ」


 重朝がピントの外れた返事を返す。大作は話がどんどん変な方に向かっている気がしてならない。なんとか軌道修正を図ろうと頭を捻る。


「紙のように薄く小さな刃をホルダー? 何だろう? 支えて持つ取っ手? こうやって(かんな)の如く刃先が少しだけ外に出るように覆いを付けてやります。さすれば深い傷を負う憂いもござりませぬ。このような物を安全剃刀と申します」

「safety firstよね。『ご安全に』だったかしら」


 お園が大作にだけ聞こえるように小さく相槌を打った。

 大作はタカラ○ミーのせ○せいに下手糞な絵を描いて説明する。それを黙って見つめていた重朝が口を開く。


安全(あんせん)なる剃刀じゃと? されど、高いのじゃろう?」

「いやいや、作り方なら貝印のホームページで見たことがござります。刃物鋼をプレス加工でテープ状の薄板に加工。それを焼き入れ、焼き戻ししてから刃を付けて研磨いたします。薄いうえに刃の部分しか必要ありませぬ故、大変お安く作ることが叶いますぞ。こうやって作りし剃刀と柄をまずはタダで配りまする。刃はお安うござりますが研ぐことは叶いませぬ故、切れ味が悪うなれば新たに買い求めねばなりませぬ。こうやって儲けを得ることをロスリーダー戦略と申します」

「研ぐことができぬ刃じゃと? そのような物で髪を剃ることなぞできようはずがあろうか?」


 顎をしゃくりながら重朝が首を傾げた。その仕草は何だか小馬鹿にされているように見えなくも無い。大作の語気が思わず荒くなる。


「で・す・か・ら! 石鹸を使えば滑りが良くなると申しておりましょうに!」

「どうどう、大佐。気を平らかにして」


 見かねたお園に袖を引っ張られた大作は平静を取り戻す。心配そうな顔のお園にアイコンタクトを取って軽く頷く。お園も頷き返した。


「申し訳ござりませぬ。石鹸のこと故、つい頭に血が上ってしまいました。拙僧もまだまだ修行が足りませぬな。それはそうと、この石鹸は商品サンプルにござります。是非とも一度お試し下さりませ。月代の他にも髭剃りにも使えますぞ」

「この儂に髭を剃れと申すか?」


 重朝が顎鬚を扱きながら険しい顔をする。もしかして、また怒らせたちゃったのか? 大作はもう何だかどうでも良くなってきた。

 そう言えば、戦国武将って髭を生やした奴が多かったっけ。もしかして髭を剃る奴なんて変わり者扱いされるんだろうか。

 髭が薄かった秀吉は付け髭を着けたなんて話もあったような。お前ら、どこのクリ○ゴン人だよ!


 ちなみに陸上自衛隊では顎鬚(あごひげ)は基本NGだ。ガスマスクを着けた時に隙間ができるからとか何とか。イスラム圏に派遣される部隊なんかは口髭を生やす人も多いけど。

 それに比べて海上自衛隊はおおらからしい。船では水が勿体無いからだそうな。そう言えば、ウォルフガング・ペーターゼン監督のUボートでも、みんな髭を生やして……


「大佐、大佐ったら! 岩見守様がお呼びよ」


 え? なんだって? お園に袖を掴まれた大作の意識が現実に引き戻される。気が付くと大作の眼前に水の入った小さな(たらい)が置かれていた。

 何じゃこりゃ! 頭が変になりそうだ…… 催眠術とか超スピードとかそんなチンケな物じゃ無いぞ。もっと怖い物の片鱗みたいな?


「大佐殿。石鹸とやらの効き目を試してみようぞ。千手丸の頭を丸めて見せてくれぬか?」


 重朝の口からとんでもない言葉が飛び出す。千手丸に目をやると幼い小姓は涙目をして小さく震えている。

 大作はマルコメ君みたいなスキンヘッドの千手丸を想像して吹き出しそうになった。だが、間一髪の際どいところで我慢する。


 ちなみに日本人の食生活の変化に伴って味噌の売り上げは減少傾向が続いている。そのためか2008年に選出された十四代目を最後にマルコメ君は途絶えてしまったそうな。一方で2015年には女性のマルコメちゃんが登場するなど、新時代の幕開けを予感させる動きもあるようだ。


 それはそうと、これって児童虐待案件じゃね? 本人の意思を無視して無理矢理に頭を剃るなんて暴行罪だぞ。何とかして回避せねば。大作は必死に回避策を…… 閃いた!


「岩見守様に申し上げます。そもそも月代を剃る理由は何かあるんでしょうか? スポーツ刈りじゃあダメなんでしょうか?」


 月代という奇習が武士の間に普及したのは戦国時代に兜を被る機会が増えたからだそうな。兜の内側には浮張(うけばり)という皮や布が張ってある。

 それでも蒸れるってことはよっぽど通気性が悪かったんだろう。だからって頭髪を抜くか? 発想がぶっ飛び過ぎていて着いて行けんぞ。

 現代では兵士、建築現場、工場からスポーツ選手に至るまで様々な人がヘルメットを被っている。だけど、スキンヘッドにしないと蒸れて困るなんて話は聞いたことが無い。


「旧軍では靴に足を合わせろなどと馬鹿げた精神論が罷り通っておったそうな。されど無謀な精神論は西洋式合理主義と圧倒的な物量を前にして完膚無きまでに叩き潰されました。頭が蒸れるからと言って月代を剃る必要などござりませぬ。発想を転換させましょう。頭が蒸れるならヘルメットを改善すれば宜しいのです!」

「へるめっと?」

「兜のことを南蛮ではそう申します。JISで言うところの安全帽。法令等では保護帽とも申しますな。それはそうとこんな言葉をご存じにありましょうか? パンが無ければブリオッシュを食べれば良い。本当のところ、マリー・アントワネットはそのようなことは申されておりませぬが。ともかく兜で頭が蒸れるなら浮張を改良すれば宜しゅうござります。ライナーをメッシュ状にするとかハンモック構造にするとか。何ならベンチレーターで強制空冷しては如何にござりましょう?」

「ぱんってあの変な食べ物ね。ぶりおっしゅはあれよりは美味しいのかしら?」


 お園の熱い視線を感じた大作はスマホにブリオッシュを表示させる。

 重朝はと言えば大作がタカラ○ミーのせ○せいに描いたM42シュタールヘルムの下手糞な絵を穴の開くほど見詰めている。

 って言うか、側頭部には通気用の穴が本当に開いてるんだけどな。ちなみにこの穴はM40ではブッシングだった物がM42ではプレス加工の一体成型に変更されている。

 もうちょっと引っ掻き回した方が良いか。大作は邪悪な笑みを浮かべるとスマホをお園から取り返す。そしてモナコ製ゼンマイ式シェーバーの写真を表示させた。


「ヘルメットの改良も大事なることなれど、他にもやりようがござりますぞ。たとえば剃刀を使わずに毛を剃ることはできませぬでしょうか?」

「剃刀を使わずに剃るじゃと? 無論、抜くわけでもあるまいな」

「こんなやり方がございます。まずは数多(あまた)の小さな穴が開いた薄板を頭に当ててやります。そして穴から飛び出た毛先を刃で剃るのでござります。これなら肌を切る恐れがありませぬ。水が凍ってしまうほど寒いところに住んでおった者が思い付いたと聞き及んでおりまする」


 大作は公共広告機構の省エネルギーを呼びかけるCMを思い出す。アポロ計画ではゼンマイ式シェーバーが使われていたって言う奴だ。だけどあれは本当の話なんだろうか。

 ユージン・サーナンの本に宇宙で最初に髭を剃ったのは自分だって書いてあったのを読んだ気がする。アポロ計画の写真や動画にも安全剃刀で髭を使っている物がたくさんあったような無かったような。


 青左衛門にヘルメットとゼンマイ式シェーバーの開発をどうやって頼もうか。

 そんなことを必死で考える大作の頭からは重朝や千手丸のことは綺麗さっぱり消え去っていた。


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